コラム

【中学3年生の勉強法】高校受験の準備で失敗しないためのステップ

【中学3年生の勉強法】高校受験の準備で失敗しないためのステップ 公開日:

中学3年生になると、多くの生徒が「そろそろ受験勉強を始めなきゃ」と意識し始めます。
しかし実際には、「何から手をつければいいのかわからない」「部活動もあって時間が取れない」「志望校もまだ決まっていない」と、悩みや不安を抱えている人が少なくありません。

受験準備に“正解の形”はありませんが、共通して言えることは、「基礎の確立」「計画性」「継続力」がすべての土台になるということです。
ここでは、今からでも実践できる受験勉強の始め方を、段階的にわかりやすく解説していきます。

現状を把握することが、すべてのスタートライン

現状を把握することが、すべてのスタートライン

受験勉強を始める前にまず必要なのは、「自分の学力の現状を正確に知ること」です。
定期テストや模試の結果を見直し、教科ごと・単元ごとに得意と苦手を分類してみましょう。

多くの中3生は「数学が苦手」「英語の文法があいまい」など、なんとなくの印象で判断しがちですが、実際には“どの単元がどれくらい理解できていないのか”を把握していないケースがほとんどです。
例えば数学なら「関数の応用問題が弱い」、英語なら「時制の一致や関係代名詞があいまい」など、もう少し細かいレベルで把握することが大切です。

自分の課題が具体的に見えると、対策の方向性がはっきりします。
ノートに「苦手リスト」を作り、克服した単元にはチェックを入れていくと、達成感を感じながら学習を進められます。

中1・中2の復習は“やり直し”ではなく“積み重ね直し”

受験勉強というと「過去問」や「応用問題」を想像する人が多いですが、実際に入試問題を解くには、中学1・2年の学習内容がしっかり理解できていることが前提です。
特に数学・英語・理科は、過去の知識が積み重なって成り立つ科目です。

たとえば数学では、中1の比例・反比例や一次方程式が理解できていないと、関数・二次方程式の応用問題が解けません。
英語も同じで、基礎的な文法や単語が抜けていると長文読解でつまずきます。

中3の春〜夏は、まず「基礎の徹底復習期間」として位置づけましょう。
教科書の例題を解き直し、解答の“意味”を理解する学習が大切です。
「答えが合っている」だけではなく、「なぜそうなるのか」を説明できる状態を目指すことで、応用力が自然とついてきます。

学習スケジュールは“完璧”より“継続”を意識する

中学3年生になると、部活動の引退時期や学校行事なども多く、生活リズムが乱れやすい時期です。
しかし、短期間で詰め込む勉強は長続きしません。
一番大切なのは、「毎日少しずつでも机に向かう習慣をつくる」ことです。

まずは1日30分からでも構いません。
学校の課題やワークとは別に、「自分のための受験勉強の時間」を確保します。
それを1週間、2週間と続けていくうちに、自然と1〜2時間の集中学習ができるようになります。

また、勉強時間を「時間」ではなく「量」で管理するのもおすすめです。
「今日は英単語30個」「理科の電流の問題を3ページ」といった具体的な目標を立てると、達成感が得やすく、モチベーションを保ちやすくなります。

志望校を決めると、勉強の“目的”が明確になる

受験勉強において、明確な目標を持つことは非常に大きな意味を持ちます。
志望校が決まると、必要な偏差値や出題傾向、重点科目がはっきりするため、学習の優先順位が立てやすくなります。

ただし、「どこを受けたいかがまだ決まらない」という時点で焦る必要はありません。
夏休みや秋に行われる高校説明会・オープンキャンパスに参加することで、学校の雰囲気を実際に感じ取ることができます。
通学時間や校風、部活動、制服なども大切な判断材料です。

一度「行ってみたい」と思える学校が見つかると、勉強への意識が大きく変わります。
「この学校に合格するために頑張る」という明確な目的意識が、日々の勉強の支えになります。

定期テストは“受験勉強の延長線上”と考える

中学3年生になると、「受験勉強と学校の勉強、どちらを優先すべきか」という悩みがよく聞かれます。
実際には、この二つを切り離して考えるのではなく、「定期テストの対策=受験対策」と捉えることが重要です。

定期テストの範囲は教科書中心であり、入試でも基礎〜標準レベルの問題として出題される内容が多く含まれています。
特に内申点が重視される都道府県では、定期テストの成績が高校入試の合否に直接影響します。

ワークやプリントを何度も解き直し、苦手単元を克服することが、受験にもつながります。
「テスト勉強は入試対策の練習の場」と考え、毎回本気で取り組む姿勢が大切です。

模試を“結果”ではなく“材料”として活用する

模試を受けると、偏差値や判定に一喜一憂してしまいがちですが、真の目的はそこではありません。
模試は、自分の弱点や得点の伸びしろを知るための「データ」です。

結果を受け取ったら、まず間違えた問題に印をつけ、どんな種類のミスだったのかを分類してみましょう。
「時間が足りなかった」「単語の意味を忘れた」「公式を混同した」など、原因を細かく記録しておくことで、次に同じ失敗を防ぐことができます。

また、模試ごとに得点推移をグラフ化すると、努力の成果が目に見えて分かります。
結果が悪くても、“次にどう活かすか”という視点を持つことで、模試を最大限に活用できます。

集中できる環境づくりも、立派な「受験対策」

勉強の質を高めるには、環境の整備も欠かせません。
スマートフォンを近くに置いたままでは、集中力が途切れやすくなります。
「勉強中はリビングに置く」「時間を決めて触る」など、ルールを自分で決めておきましょう。

また、自宅での勉強が難しい場合は、図書館や自習室を活用するのもおすすめです。
同じように勉強している人が周りにいる環境は、自然と集中力を引き上げてくれます。

保護者ができる、受験生への最良のサポートとは

受験期の中学生は、学力面だけでなく、精神的にも大きなプレッシャーを抱えています。
「早く勉強しなさい」と言われるよりも、「よく頑張ってるね」と努力を認めてもらえることの方が、ずっと励みになります。

家庭では、無理に勉強を強制するよりも、「いつも通りの生活を送れるように見守る」ことが重要です。
食事や睡眠、体調の管理をサポートするだけでも、受験勉強の継続を支える力になります。

また、志望校や進路を話し合うときは、子どもの意見を尊重しましょう。
親の理想を押しつけるのではなく、「あなたが行きたい学校を一緒に目指そう」という姿勢が、信頼関係を深めます。

夏休み・秋以降の過ごし方で差がつく

中3の夏休みは“受験の天王山”と呼ばれます。
ここでどれだけ基礎を固め、苦手を克服できるかが秋以降の伸びに直結します。

夏の間に一通りの復習を終えたら、秋からは実践問題や過去問演習に移行しましょう。
過去問を解くことで、時間配分や出題形式に慣れ、本番で焦らず対応できる力がつきます。

11月〜12月は志望校別の対策に集中する時期です。
出題傾向を研究し、頻出テーマを重点的に練習することで、得点力を確実に上げることができます。

まとめ

高校受験は、多くの中学生にとって初めての大きな壁です。
しかし同時に、自分の努力次第で未来を切り開ける経験でもあります。

大切なのは、「やる気が出るのを待つ」のではなく、「行動しているうちにやる気を育てる」こと。
1日1時間でも机に向かい続ければ、少しずつ勉強の習慣が身につき、自信が積み上がっていきます。

受験勉強の過程で得られる忍耐力や計画性は、高校に進学してからも大きな武器になります。
焦らず、自分のペースで、一歩ずつ前へ。
努力を積み重ねたその先に、必ず自分だけの「合格」という喜びが待っています。

オンライン家庭教師ドリーム
教務代表 山田 祐大

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