派遣型家庭教師とオンライン家庭教師のメリットとデメリット

家庭教師と聞いて、みなさんはどういうものを思い浮かべますか？
大学生くらいの若いお兄さんやお姉さんが直接自宅を訪れ、お子さんと一緒に部屋で勉強する、派遣型家庭教師を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？

今、インターネットの普及により、オンライン家庭教師という新しい勉強スタイルが登場しています。
オンライン家庭教師とは、一体どのようなものなのでしょうか。

そして派遣型家庭教師と比べてどのようなメリット、デメリットがあるのかを、この記事で詳しく解説します。

派遣型家庭教師とは？

派遣型家庭教師は、昔からある一般的な家庭教師のスタイルです。
オンライン家庭教師の前に、まずは派遣型家庭教師の特徴についておさえておきましょう。

お子さんに対し、対面で個人的な学習のニーズに合わせた教育サービスを提供するのが、派遣型家庭教師です。
派遣型家庭教師には、以下の特徴があります。

• 学校や塾と異なり、お子さん個別に授業が行われる
• カリキュラムは、お子さんに合わせてフレキシブルに調整される
• 自宅や近所のカフェ、ファミレスなど、お子さんに合った場所を選べる
• 常に家庭教師が近くで見守っており、集中して学習できる

オンライン家庭教師とは？

ではオンライン家庭教師とは、一体どのようなものなのでしょうか？

オンライン家庭教師は、対面ではなく、インターネットを介してお子さんに学習を提供するサービスです。
派遣型家庭教師と比較して、以下の特徴があります。

• 離れたところに住んでいる講師の指導を受けられる
• 場所を固定せず、その日の状況に合わせて好きな場所で授業を受けられる
• インターネットを通じて、映像や音声など、その場に応じた多彩な教材を提供できる
• 講師や交通費や会場費がかからず、比較的安価に利用できる

派遣型家庭教師のメリットとデメリット

派遣型家庭教師には、どのようなメリット・デメリットがあるでしょうか。

派遣型家庭教師のメリット

派遣型家庭教師のメリットは、お子さんのペースに合わせたカリキュラムを設定してもらえるので、効率的に学習を進められることです。
また、常に先生がそばについているので、わからないことが出てきた場合も、すぐに質問して解決できます。

また、自宅の場合、定期的に家庭教師と一緒に勉強することで、普段でも自宅での勉強習慣をつけやすくなります。
自宅＝こちらも塾や個別指導にはないメリットといえるでしょう。

なおこれらのメリットは、派遣型家庭教師だけでなくオンライン家庭教師でも得られるものです。

派遣型家庭教師のデメリット

一方、派遣型家庭教師にもいくつかのデメリットがあります。

1つめは、費用が高額になるケースが多いことです。
派遣型家庭教師は1対1で指導するため、多人数に授業する一般的な学習塾や、2、3人に対して教える個別指導塾よりも、高額になる傾向にあります。

2つめは、地域による制限があることです。
家庭教師の質や人数は、お住まいの地域によって変わってきます。
場所によっては、先生を探すハードルが高くなります。
せっかく良い先生を見つけても、来てもらえない可能性もあるのです。

3つめは、家族のストレスです。
ほとんどの場合、家庭教師は自宅でお子さんを指導します。
まるで家族のように家庭教師が自宅に出入りすることになるため、見えないストレスが家族にかかる可能性があります。

オンライン家庭教師のメリットとデメリット

オンライン家庭教師のメリット

次に、オンライン家庭教師だからこそ得られるメリットを紹介します。

1つめは、お子さんと相性のよい先生を選びやすいことです。
派遣型の家庭教師や、進学塾、個別指導塾の先生は、お住まいの地域に左右されます。
しかしオンライン家庭教師であれば、全国にいる選りすぐりの先生から授業を受けられます。
国内の先生はもちろん、英会話など、海外にいるオンライン家庭教師からレッスンを受けるケースも増えています。

全国に先生がいるので、自分の空き時間と合う先生を探しやすいですし、万一、授業を受けてみて相性が合わなかった場合も、他の先生に変えてもらうことが比較的容易です。
また「同性の先生が良い」といった希望も出しやすいです。

2つめは、場所を自由に選べることです。
インターネットに接続できて、勉強できる場所であれば、授業を受けられます。
ノートパソコンがあれば、「先週は自宅で勉強したけど、今日はリビングで受けよう」というように、自宅のどこでも勉強ができます。

また普段は自宅で受講し、塾や習い事がある日は帰りにカフェなど、フレキシブルに利用できます。
さらに旅先や帰省先で勉強するといった活用も考えられます。

3つめは、比較的コストが安価なことです。
オンライン家庭教師は、お子さんと直接会うことがほぼありません。
ですから派遣型家庭教師を依頼するよりも、費用が安くなるケースがほとんどです。

4つめは、コンテンツが充実していることです。
派遣型家庭教師の場合は、紙のテキストを使うことが多いですが、オンライン家庭教師はインターネットにある豊富なコンテンツをお子さんと共有できます。
もちろん派遣型家庭教師の場合でも、先生やお子さんのパソコンやタブレットを用いて、インターネットのコンテンツを利用することはあります。

しかしいつでも必要なときにサッと出しやすいのは、常時インターネットに接続して授業しているオンライン家庭教師でしょう。

オンライン家庭教師のデメリット

メリットの多いオンライン家庭教師ですが、もちろんデメリットも存在します。

一番のデメリットは、環境面でのハードルが少し高いことです。
オンライン家庭教師とお子さんは、ビデオ通話をONにして会話します。
お子さんの表情やしぐさを見ることで、お子さんが困っているかどうかなどがわかるからです。

そのため、安定したインターネット環境が自宅に必要になります。
もちろん自宅以外での受講も可能です。
しかし、毎回カフェやファミレスではお金がかかります。
長く続けるのであれば、やはり自宅に環境がある方が安心です。

また、予期せぬ回線トラブルなどで、授業ができなくなってしまうこともあります。
授業が始まる前に、インターネットに問題がないか、あらかじめチェックしておきましょう。
また、事前にチェックしていても、いざというときに何らかの原因でどうしてもつながらないという場合もあります。
オンライン家庭教師を選ぶ際には、振替制度についても確認しておくとよいでしょう。

また、オンラインでのやりとりは、対面よりもコミュニケーションが難しいことが多いです。
お子さんによっては、オンラインよりも対面の方が、スムーズに学習できるかもしれません。
無料体験を利用して、お子さんがオンラインで講師とやりとりできるかどうかをチェックしておきましょう。

オンライン家庭教師に向いているお子さん

最後に、オンライン家庭教師に向いているお子さんについて紹介します。

1つめは、好きな時間に勉強したいお子さんです。
勉強のリズムは個人によって異なります。
中には朝に勉強したい、夜中に勉強したいというお子さんもいるでしょう。
オンライン家庭教師を選ぶ際は、サービスの提供時間が、お子さんの希望と合っているかを確認しましょう。

2つめは、地方に住んでいるお子さんです。
多くのオンライン家庭教師は、テストや面接によって選抜されます。
オンライン家庭教師を活用すれば、地方に住んでいても、全国各地にいる質の高い先生と出会いやすくなります。

3つめは、塾と両立してたくさん勉強したいお子さんです。
塾の時間はだいたい夕方から夜と固定されていることが多いため、2つの塾を掛け持ちするのは、あまり現実的ではありません。
しかしオンライン家庭教師であれば、スキマ時間に予約できます。
塾の勉強で苦手な部分、復習したい部分をオンライン家庭教師で補うことで、より効果的に勉強できるでしょう。

まとめ

オンライン家庭教師が注目を集めるようになったのは、2020年、新型コロナウイルスが流行したタイミングです。
まだまだオンライン授業が整備できておらず、休校になってしまった小学校や中学校がたくさんありました。
そのような家庭にとって、自宅で学べるオンライン家庭教師は強い味方だったのです。
そしてコロナが落ち着いた現在も、引き続き多くのお子さんが、オンライン家庭教師のもとで学んでいます。

学校や塾で成績が伸び悩んでいるお子さんには、もしかしたらマンツーマンのオンライン家庭教師が向いているかもしれません。
ぜひ体験授業を受けて、お子さんに合った勉強スタイルを見つけてくださいね。