コラム

テストの点数が下がり続ける中学生へ。原因の探し方と成績を立て直すための勉強法

テストの点数が下がり続ける中学生へ。原因の探し方と成績を立て直すための勉強法 公開日:

「小学生の頃は平均点くらい取れていたのに、中学に入ってからテストのたびに点数が落ちている」「勉強時間を増やしているつもりなのに、結果が伴わない」そんな悩みを抱えるご家庭は珍しくありません。

一度きりの点数ダウンなら、出題範囲との相性や体調不良、単純な勉強不足など、一時的な要因かもしれません。
しかし、何度もテストの点数が下がり続けているなら、勉強量そのものよりも「今のやり方が本人に合っていない」ことが原因になっているケースが多いのです。

成績を立て直すうえで大事なのは、とにかく勉強時間を積み増すことではなく、まず点数が下がっている理由を突き止め、その理由に応じたやり方に切り替えることです。
この記事では、中学生の成績が下がりやすい背景と、今日からできる具体的な立て直し方を紹介します。

なぜ中学生になると点数が下がりやすいのか

なぜ中学生になると点数が下がりやすいのか

小学校時代は良い点を取れていた子でも、中学に入ると急に成績が振るわなくなることがあります。大きな理由の一つは、学習内容とテストの形式が大きく変化することです。

小学校のテストは、一つの単元を学んだ直後に行われることが多く、範囲も狭いのが特徴です。ところが中学の定期テストは、数週間から数か月分の内容をまとめて出題し、しかも国語・数学・英語・理科・社会といった複数教科の対策を同時にこなさなければなりません。

授業を聞くだけでは理解しきれない部分も増え、家庭での復習や演習が不可欠になります。小学生の頃と同じ感覚のまま過ごしていると、わからない部分がじわじわと蓄積し、それがテストの点数に表れてしまうのです。

さらに中学の勉強は、学年が上がるにつれて難易度も上がります。前の単元の理解を前提に次の授業が進むため、一度つまずくとその先まで連鎖的にわからなくなることも珍しくありません。「次は頑張ろう」という気持ちだけでは、根本のつまずきが解消されない限り同じ結果を繰り返してしまいます。

点数が下がり続ける、よくある原因

成績を立て直すには、まず「なぜ下がっているのか」を見極める必要があります。
同じように点数が落ちていても、子どもによって原因はさまざまです。

授業の内容が本当には理解できていない

授業中は「わかった気」になっていても、いざ自分で問題を解こうとすると手が止まる、というのはよくあることです。
先生の説明を聞いて納得した気持ちになっていても、自力で答えにたどり着けなければ、知識が身についたとは言えません。

とくに数学と英語は積み上げ型の教科です。
数学なら正負の数・文字式・方程式の理解が甘いまま先に進むと、関数や図形でも同じようにつまずきます。
英語も、単語や基本文法があいまいなままでは長文読解や英作文に太刀打ちできません。
今のテスト範囲だけを勉強しても点数が上がらないときは、以前の単元まで戻る必要があります。

勉強時間はあるのに、問題演習の量が足りない

長時間机に向かっていても、教科書やノートを眺めているだけではテストで得点する力は身につきにくいものです。
読む、まとめる、マーカーを引く、といった学習にも意味はありますが、テスト本番では自分の手で答案を書かなければなりません。
「読む・まとめる」中心の勉強になっている場合は、「解く」時間を増やすだけでも成果が変わってきます。

間違えた問題を放置している

問題集やワークを解いて丸付けをしたら終わり、という中学生は少なくありません。
しかし成績を伸ばすうえで本当に重要なのは、正解した問題ではなく間違えた問題のほうです。

間違いには、知識不足・理解不足・計算ミス・問題文の読み違いなど、点数が下がっている原因がそのまま表れています。
解説を読んで納得しただけでは、次に似た問題が出たときにまた間違える可能性が高いままです。
解説を確認したあとは、答えを隠してもう一度自力で解き直すことが欠かせません。

テスト直前になってから勉強を始めている

テストの数日前に慌てて始めると、ワークを終わらせるだけで時間切れになりがちです。
苦手問題の解き直しや暗記の確認をする余裕がなくなってしまいます。

中学のテストは範囲が広いため、短期間で全部を覚えきるのは現実的ではありません。
直前の詰め込みでその場は覚えられても、時間が経てば忘れてしまいます。
テスト前だけの一夜漬けではなく、普段からコツコツ復習する習慣づくりが必要です。

学習計画が本人の実力に合っていない

「数学を2時間やる」「問題集を3周する」といった計画も、内容が具体的でなければ実行に移しにくいものです。

また、今の理解度に合わない教材を使っているケースもよくあります。
基礎が固まっていない状態でいきなり応用問題に挑むと、わからない問題ばかりでやる気を失ってしまいます。
逆に、すでに解ける問題ばかり繰り返していても点数は伸びませんので今の実力より少しだけ上のレベルに取り組み、わからない部分を一つずつ潰していくことが大切です。

まずはテストの答案から原因を分析する

まずはテストの答案から原因を分析する

点数が下がったときは、数字だけを見て落ち込むのではなく、答案の中身を確認しましょう。

数学であれば、計算問題での失点なのか、文章問題でつまずいているのかによって、必要な対策は変わります。
英語も、単語が書けないのか、文法があいまいなのか、それとも長文を読み切る時間が足りないのかを見分ける必要があります。

間違いを「知識が抜けていた問題」「考え方がわからなかった問題」「わかっていたのにミスをした問題」に分類すると、課題がぐっと見えやすくなります。
知識不足が多ければ用語や公式の覚え直しを、考え方の理解不足が多ければ教科書や解説での学び直しを、ケアレスミスが多ければ途中式や見直しの習慣を、それぞれ優先しましょう。
答案は次のテストに向けた最も重要な資料です。
落ち込む材料ではなく、改善の手がかりとして活用してください。

成績を立て直すための具体的な勉強法

つまずいたところまで戻って復習する

成績が下がり続けているときは、今のテスト範囲だけでなく、前の学年や前の単元に原因が潜んでいることも珍しくありません。
中2で連立方程式がわからないなら中1の方程式や文字式に穴がある可能性がありますし、英語の長文が読めないなら、その前段階の単語・文法が不足していることが多いのです。

こうした場合は、今の学年の問題を無理に続けるより、理解できるところまで思い切って戻るほうが効果的です。
遠回りに見えても、土台を作り直すことで今の授業も理解しやすくなり、結果的には成績回復への近道になります。

まずは教科書の例題から

点数が下がっていると、つい難しい問題集に手を伸ばしたくなりますが、優先すべきは教科書の基本問題を確実に解けるようにすることです。

例題を見ながら解き方を確認し、次は何も見ずに同じ問題を解いてみる。
その後、数字や表現を変えた類題に進む、という順番が効果的です。
一度解けただけでは定着したとは言えないので、翌日や数日後にもう一度解き直し、自力で正解できるか確認しましょう。
基礎が安定してから標準・応用へと段階を踏むことで、無理なく実力を伸ばせます。

学校のワークは最低でも2回解く

定期テストでは、学校のワークや配布プリントに似た問題が出題されることがよくあります。
まずは学校教材を軸に勉強するのが基本です。

1回目はテスト範囲を理解できているかの確認として解き、わからない問題は教科書や解説で確認します。
2回目は1回目で間違えた問題を中心に、答えを見ずに解き直します。
このとき、答えを覚えているだけでなく「なぜその答えになるのか」を説明できるかを確認するのがポイントです。
余裕があれば、テスト直前にもう一度間違えた問題だけをさらうというふうに、苦手問題に絞って繰り返すほうが効率的です。

毎日少しずつ復習する

休日にまとめて勉強するより、毎日少しずつ積み重ねるほうが定着しやすいものです。その日の授業内容を、帰宅後に10〜15分だけ見直すだけでも理解度は変わります。数学ならその日の例題をもう一度解き、英語なら新しく習った単語や文法を確認する、といった具合です。

これを習慣にできれば、テスト前に一からやり直す必要がなくなり、わからない部分も早い段階で発見できるので、つまずきが大きくなる前に手を打てます。最初から2時間続けようとすると挫折しやすいので、「夕食前の15分だけ」「ワーク2ページだけ」など、無理なく続けられる量から始めましょう。

教科ごとにやり方を変える

すべての教科を同じ方法で進めるのではなく、それぞれの特性に合わせることも大切です。

  • 数学:理解した解き方を、実際に手を動かして解く。途中式を省いて暗算で進めると計算ミスが増え、どこで間違えたのかも追えなくなります。
  • 英語:単語・文法・教科書本文を分けて整理する。単語は覚えるだけでなく、実際の英文の中で使えるようにする。教科書本文の音読や、和文英訳の練習も効果的です。
  • 国語:漢字や文法などの知識問題だけでなく、文章中から答えの根拠を探す練習を。感覚で選ぶのではなく「どの部分から判断したか」を意識しましょう。
  • 理科・社会:丸暗記だけに頼らず、用語同士のつながりを理解する。教科書を読んでから問題を解き、覚えていない部分を再確認する、というサイクルを繰り返すと知識が定着しやすくなります。

テスト勉強は2週間前から始める

定期テストで結果を出すには、遅くとも2週間前から計画的に動き始めたいところです。

  • 2週間前〜1週間前:学校のワークを進めながら、わからない問題を洗い出す期間。この時期に提出物をある程度終わらせておくと、直前に解き直しの時間を確保できます。
  • 1週間前〜:間違えた問題を中心に復習。暗記科目もこの時期から繰り返し確認します。
  • 前日:新しい問題に手を広げず、これまで間違えた問題や覚えにくい単語・公式の最終確認に充てます。

計画通りに進まなくても諦めないことが大切です。
遅れが出たら優先順位をつけ、得点につながりやすい基本問題から取り組みましょう。

保護者は「点数」より「勉強の過程」を見てあげてください

点数が下がると、保護者としても不安になり、「もっと勉強しなさい」と言いたくなるかもしれません。
しかし本人自身も、点数の低下に焦りや不安を感じていることが多いものです。
そこで強く責めてしまうと、自信を失い、勉強そのものを避けるようになる恐れがあります。

まずは「今回はどこが難しかった?」「前回と比べて何が変わったと思う?」と、本人の話を聞いてみましょう。
点数そのものだけでなく、勉強を始める時間が早くなった、ワークを解き直せた、わからないところを質問できるようになった、といった行動の変化にも目を向けてください。
小さな変化を認めてもらえると、子どもは「続ければ変われるかもしれない」と感じやすくなります。
成績の回復には時間がかかることもあるので、短期間の結果だけで判断しないようにしましょう。

自分たちだけで立て直すのが難しいときは、早めに相談を

学習の遅れが大きい場合や、どこから復習すればいいか本人だけでは判断がつかない場合は、学校の先生や塾、家庭教師に相談するのも一つの選択肢です。
複数の単元でつまずいているときほど、現在の理解度を客観的に確認し、優先順位を決める必要があります。

オンライン家庭教師であれば、自宅でマンツーマンの指導を受けながら、理解できていない単元まで遡って学び直すことができます。
集団授業では質問しづらい子や、自分のペースで学習し直したい子にも向いている方法です。
大切なのは難問をたくさん教えてもらうことではなく、本人がどこでつまずいたのかを明らかにし、基礎から順に理解できるよう支えてもらうことです。

まとめ

テストの点数が下がり続けているときに必要なのは、やみくもに勉強時間を増やすことではありません。
まずは答案や普段の学習状況を確認し、点数が下がっている原因を突き止めることが第一歩です。

授業内容の理解不足、問題演習の不足、間違い直しの不足、直前学習への偏りが原因によって必要な対策は異なります。
つまずいた単元まで戻り、教科書の基本問題や学校のワークを繰り返し解くことで、学習の土台は少しずつ作り直せます。
毎日の短い復習を習慣化し、テスト2週間前から計画的に準備を進めることも欠かせません。

成績は一度の勉強ですぐに変わるものではありません。
しかし正しい方法で続ければ、解ける問題は着実に増えていきます。
点数の低下だけを責めるのではなく、どこから立て直せばよいのかを一緒に考え、本人に合った勉強法を見つけていきましょう。

オンライン家庭教師ドリーム
教務代表 山田 祐大

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