勉強が苦手な中学生にぴったりの家庭教師とは?見極めるべきポイントを解説
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中学校に上がると、小学校時代とは比べものにならないほど学習内容が難しくなり、授業のペースも上がっていきます。
英語では覚えるべき単語や文法事項が一気に増え、数学では正負の数から方程式、関数、図形へと、これまでの単元が理解できていることを前提に授業が展開されます。
そのため一度理解が追いつかなくなると、わからない箇所が雪だるま式に増えていき、「授業を聞いても頭に入らない」「勉強しているのに成績が伸びない」という悪循環に陥りがちです。
こうした状況を打開しようと、家庭教師の利用を考えるご家庭は少なくありません。
ただし、家庭教師であれば誰でも勉強が苦手な子に合うわけではない、という点には注意が必要です。
どんなに難問が解けても、有名大学出身であっても、子どもの理解度に合わせて説明できなければ効果は限られます。
とりわけ勉強への苦手意識が強い中学生には、学力面だけでなく性格や普段の学習状況まで把握したうえで指導してくれる先生が求められます。
この記事では、勉強が苦手な中学生に向いている家庭教師の選び方と、契約前にチェックしておきたいポイントを詳しく紹介します。
中学生が勉強を苦手とする理由は子どもごとに違う

家庭教師選びに入る前に押さえておきたいのが、「なぜその子は勉強が苦手なのか」という原因の部分です。
テストの点数が同じように低くても、つまずいているポイントは一人ひとり異なります。
小学校の学習内容がそもそも身についていない子もいれば、勉強のやり方がわからないまま時間だけを費やしている子もいます。
部活動や学校生活で疲れきってしまい、家での勉強にまで手が回らないというケースもあるでしょう。
授業の説明を聞いても理解しづらい、文章を読むのに人より時間がかかる、集中力が続きにくいなど、学習特性が背景にあることも珍しくありません。
つまり「成績が悪いなら量をこなせばいい」という発想だけでは、状況が好転しないことがあるのです。
原因を見極めないまま宿題を増やしたり、難しい教材を与えたりすれば、かえって勉強への拒否感を強めてしまう恐れもあります。
勉強が苦手な子に本当に必要なのは、いまの学力や学習習慣をじっくり確認し、「どの段階から理解できなくなったのか」「なぜ勉強に取りかかれないのか」を一緒に探ってくれる家庭教師です。
つまずいた学年まで戻って教えてくれるかどうか
中学生の学習は、それまでに習った内容が積み重なってできています。
特に数学と英語は、過去の単元の理解が前提になっているため、そこが抜けていると今の授業もわからなくなりやすい教科です。
たとえば中学2年生で連立方程式に苦戦している場合、連立方程式の解法だけを繰り返し練習しても、なかなか定着しないことがあります。
実は中学1年生で学ぶ正負の数、文字式、一次方程式の計算でつまずいているケースが多いためです。
英語も同様で、現在完了形や不定詞が理解できない原因が、主語と動詞の区別や一般動詞・be動詞といった基礎文法にまでさかのぼることは珍しくありません。
勉強が苦手な中学生に合うのは、学年にこだわらず、必要な範囲まで戻って教えてくれる家庭教師です。
「中学2年生だから中学2年生用の教材しか使わない」という指導ではなく、小学校の計算や中学1年の英文法まで立ち戻り、抜け落ちている部分を一緒に埋めてくれるかを確認しましょう。
わからない原因を探り、理解できる段階まで戻ることは、決して遠回りではありません。
基礎が固まれば、その後の学習がスムーズに進み、定期テストの結果にも結びついていきます。
説明のわかりやすさに加え、質問しやすい雰囲気があるか

勉強が苦手な中学生の中には、理解できていなくても「わかりません」と言い出せない子がいます。
「ここまで大丈夫?」と先生に聞かれると、本当は腑に落ちていなくてもうなずいてしまう子は少なくありません。
何度も聞き返すのを申し訳なく思ったり、間違えることを恥ずかしいと感じたりするためです。
こうした子どもに一方的に説明を続けるだけでは、実際に理解できているかを正確につかむことはできません。
勉強が苦手な子に合う家庭教師は、説明のあとに問題を解かせたり、子ども自身の言葉で考え方を説明してもらったりしながら、理解度を丁寧に確認します。
間違えた際にも頭ごなしに指摘したり、すぐ答えを教えたりするのではなく、「どこまで考えられたか」「どこで詰まったのか」を聞き出してくれる先生であることも大切なポイントです。
家庭教師選びでは、学歴や指導実績だけでなく、子どもが安心して質問できる空気をつくれる先生かどうかも確かめておきましょう。
体験授業のあとは、保護者の印象だけで判断せず、「説明はわかりやすかった?」「わからないと言えそうだった?」「またお願いしたいと思った?」など、子ども本人の感想を聞くことが欠かせません。
小さな成長を見つけて認めてくれる先生が自信を育てる
低い点数が続くと、子どもは「自分は勉強ができない」と思い込んでしまうことがあります。
勉強を始める前からあきらめてしまったり、間違いを恐れて問題に手をつけなくなったりすることもあるでしょう。
保護者が励ますつもりで「もっと頑張ればできる」と声をかけても、本人には「今は頑張れていない」と受け取られてしまう場合もあります。
自信を失っている中学生には、結果だけでなく学習の過程を認めてくれる家庭教師が向いています。
「今日は前より計算ミスが減ったね」「途中式が丁寧に書けていたね」「わからないところを自分から聞けたね」など、小さな変化を具体的に言葉にしてくれる先生であれば、子どもは自分の成長を実感しやすくなります。
勉強が苦手な子にとって、いきなり大幅な得点アップを狙うことが最善とは限りません。
まずは机に向かう回数を増やす、宿題を一つ最後までやり切る、基本問題を自力で解けるようにするなど、達成できそうな目標から積み上げることが大切です。
小さな成功体験を重ねることで、「自分にもできるかもしれない」という気持ちが芽生えます。
その自信こそが、次の学習へのエネルギーになります。
内容だけでなく、勉強の「やり方」まで教えてくれるか
家庭教師の役割は、問題の解き方を教えることだけにとどまりません。勉強が苦手な中学生には、自分に合った勉強のやり方を身につけさせる指導も欠かせません。
成績が伸びない子どもの中には、勉強していないのではなく、効果の出にくい方法で取り組んでいるだけというケースがあります。
教科書を眺めるだけ、ノートをきれいにまとめて満足するだけ、答えを見ながら問題集を埋めるだけでは、テストで自力で解答できる力はなかなか身につきません。
家庭教師を選ぶ際は、授業中の指導にとどまらず、授業のない日の学習方法まで提案してくれるかを確認しておきましょう。
たとえば1日に覚える英単語の数、間違えた数学の問題を解き直すタイミング、テスト前に学校のワークを何周するかなど、具体的な学習計画を一緒に立ててもらえると、子どもも行動に移しやすくなります。
ただし、最初から無理な計画を組んでも長続きしません。
子どもの生活リズムや部活動の予定を踏まえ、実行可能な量に調整してくれる家庭教師を選びましょう。
子どもの性格に合わせて指導スタイルを変えられるか
勉強が苦手な中学生への接し方に、すべての子に当てはまる正解はありません。
積極的に声をかけてもらうことでやる気が出る子もいれば、静かな環境で自分のペースを守るほうが集中できる子もいます。
テンポよく明るく進める指導が合う子もいれば、じっくり考える時間を待ってくれる先生が合う子もいるでしょう。
宿題を細かく管理してもらうことで取り組める子もいれば、管理されすぎるとやる気を失う子もいます。
そのため、決まった指導方法をすべての生徒に当てはめるのではなく、子どもの性格や反応を見ながら進め方を柔軟に変えられる家庭教師が理想的です。
とりわけ、人と話すのが苦手な子、集中力に波がある子、学校に行きづらさを感じている子、発達特性のある子については、それぞれの特性への理解があるかどうかも重要な判断材料になります。
指導年数の長さだけで判断せず、これまでどのような生徒を担当してきたのか、勉強への抵抗が強い子にどう対応するのかを事前に聞いておくと安心です。
保護者への報告・相談体制も忘れずに確認する
家庭教師の授業中、保護者が常にそばで様子を見られるとは限りません。
そのため、授業後にどのような報告を受けられるのかも大切な確認ポイントです。
その日取り組んだ内容だけでなく、理解できていた部分、つまずいていた部分、宿題の内容、今後の指導方針まで共有してもらえれば、家庭でも適切にフォローしやすくなります。
一方で、保護者が毎回細かく口を出したり、授業直後に「今日はできたの?」と問い詰めたりすると、子どもにとって負担になることもあります。
家庭教師が子どもと保護者の間に立ち、現状を客観的に伝えてくれることで、家庭内で勉強をめぐる衝突が減ることもあります。
先生本人に直接相談できる仕組みだけでなく、運営会社の担当者や教育相談の窓口があるかどうかも確認しておきましょう。
先生との相性や指導内容について言い出しにくい場合でも、第三者の担当者がいれば改善を頼みやすくなります。
先生を変更できるかどうかも事前にチェックしておく
どれだけ評判のよい家庭教師でも、すべての子どもに合うとは限りません。
先生自身に問題がなくても、話すテンポや声の大きさ、説明の仕方、性格などが子どもと合わないことはあります。特に勉強への苦手意識が強い子ほど、先生との相性が学習意欲を大きく左右します。
そのため申し込み前に、先生の変更が可能か、変更時に追加料金が発生するかを確認しておきましょう。
「一度決めた先生を変えるのは気が引ける」と考える必要はありません。家庭教師の目的は、子どもが安心して学び、少しずつ前進できる環境を用意することです。
体験授業では問題がなくても、数回受けてから「合わない」とわかることもあります。相性に不安を感じたときに相談しやすく、柔軟に担当変更に応じてくれるサービスを選ぶことが大切です。
オンライン家庭教師という選択肢
家庭教師には、講師が自宅を訪問する対面型と、パソコンやタブレットを使うオンライン型があります。
オンライン家庭教師は移動時間が発生しないため、部活動や習い事で忙しい中学生でもスケジュールを調整しやすいのが特徴です。また居住地域に関係なく、幅広い講師の中から子どもに合う先生を探せます。
一方で、「画面越しで集中できるのか」「問題を解く様子をきちんと確認してもらえるのか」と不安に思う保護者もいるでしょう。
オンライン指導を選ぶ際は、講師の顔が見えるだけの授業ではなく、手元のノートを確認できる仕組みがあるか、教材を画面上で共有できるか、子どもが実際に問題を解く時間が確保されているかを確認することが重要です。
先生が一方的に説明し続けるのではなく、子どもが考え、書き、答える時間を設けている指導スタイルであれば、オンラインでも理解度を確認しながら進められます。
体験授業を利用し、操作に困らないか、会話がしやすいか、集中して受けられるかを実際に確かめてから決めるとよいでしょう。
料金の安さだけで決めない
家庭教師選びにおいて、毎月の料金はもちろん重要な判断材料です。ただし授業料の安さだけで決めてしまうと、必要なサポートが受けられない可能性もあります。
確認すべきは1回あたりの授業料だけではありません。入会金、教材費、管理費、講師の交通費、テスト前の追加授業料、解約時の費用なども含め、トータルでかかる金額を把握しておく必要があります。
高額な教材のまとめ購入が前提になっていないか、長期契約が必須ではないかも合わせて確認しましょう。
勉強が苦手な中学生の場合、最初に立てた学習計画を途中で見直すことも珍しくありません。
そのため、受講回数や教科を柔軟に変更できるかどうかも重要な視点です。
料金と指導内容、相談体制、先生の交代制度などを総合的に比較したうえで、納得のいくサービスを選びましょう。
体験授業では子どもの反応をよく観察する
家庭教師を検討する際は、できる限り体験授業を受けることをおすすめします。
体験授業では、先生の説明のうまさだけでなく、子どもへの接し方や授業後の様子まで見ておきましょう。
普段は勉強を嫌がる子どもが、体験授業のあとに「思ったよりわかった」「また教えてほしい」と話したなら、相性がよい可能性が高いといえます。
反対に、授業中ほとんど発言できなかったり、説明についていけずぐったりしていたりする場合は、指導スタイルが合っていないのかもしれません。
ただし人見知りの子は、初対面の先生とうまく話せないこともあります。
一度の授業だけで判断が難しい場合は、複数回体験できるサービスや、入会後の先生変更に対応しているサービスを選ぶと安心です。
体験授業後は、保護者が答えを誘導せず、子ども自身の感想を聞いてみましょう。
実際に授業を受けるのは子ども本人です。
保護者から見てよい先生だと感じても、本人が強い緊張や苦手意識を抱いているなら、続けていくのは難しくなります。
まとめ
勉強が苦手な中学生に合う家庭教師を選ぶ際は、学歴や合格実績だけで判断せず、子どもの理解度や性格に合わせて指導してくれるかどうかを確かめることが何より大切です。
必要に応じて前の学年までさかのぼり、基礎から丁寧に教えてくれること、質問しやすい雰囲気があること、小さな成長を認めてくれることが、勉強への苦手意識を和らげることにつながります。
さらに、授業中の指導だけでなく家庭学習の方法や学習計画まで提案してくれるか、保護者への報告・相談体制が整っているかも確認しておきましょう。
家庭教師をつけたからといって、すぐにすべての教科の点数が上がるわけではありません。
「わからないと言えるようになった」「自分から問題に取り組むようになった」「勉強を始めるまでの時間が短くなった」といった変化を、まずは大切にしていくことが必要です。
子どもに合う家庭教師と出会い、理解できるところまで戻って学び直すことで、勉強に対する気持ちは少しずつ変わっていきます。
結果を急ぐのではなく、子どもが安心して学べる環境を整えながら、自信と学習習慣を育てていきましょう。