小学生のテストで50点以下を取ったら?原因の見つけ方と点数を上げる家庭での対策
公開日:
子どもが50点以下のテストを持ち帰ると、「授業に追いつけていないのでは」「このまま中学生になって大丈夫だろうか」と心配になる保護者の方は多いはずです。
いつも80点や90点を取っていた子が急に点数を落とした場合は、なおさら不安になるでしょう。
ただ、50点以下だったからといって、学力が大きく下がったと決めつける必要はありません。
単元が難しくなった、前に習った内容があいまいなまま残っていた、問題文を読み違えた、など原因はさまざまです。
大切なのは、点数だけで一喜一憂せず、「なぜ間違えたのか」を確かめて、子どもの理解度に合った勉強の進め方を選ぶことです。
この記事では、点数が下がる主な原因、保護者ができる対応、家庭での学習のコツをわかりやすくまとめます。
小学生のテストで50点以下は心配したほうがいい?

50点以下という数字を見ると、学力がかなり低いように感じてしまうものです。
しかし、1回のテストの点数だけで子どもの学力を正確に測ることはできません。
小学校のテストには、1つの単元を確認するものや、複数の単元をまとめて出題するものがあり、問題の難しさや範囲によって点数は大きく変わります。
1回の結果だけで過度に心配しなくても大丈夫です。
たとえば算数で、計算問題は合っているのに文章問題で点を落としているなら、問題なのは計算力ではなく、文章を読み取る力や式を立てる力かもしれません。
反対に、基本的な計算でもミスが多い場合は、学習内容が十分に身についていない可能性があります。
注意したいのは、50点以下が何度も続いているときです。複数の単元で低い点数が続くなら、今の学習内容だけでなく、以前の学年で習った基礎でつまずいていることも考えられます。
小学校の勉強は積み重ねが大切なので、苦手を放っておくと学年が上がるほど難しくなります。
早めに原因を探しましょう。
小学生のテストが50点以下になる主な原因
点数が低い理由は、単なる勉強時間の不足とは限りません。
授業の理解度、家庭での勉強の仕方、やる気など、いくつもの要因が重なっています。
授業の内容を理解しきれていない
小学校の授業はクラス全体のペースで進むため、わからない部分があっても次の単元に移ってしまうことがあります。
特に算数は、前に習った知識を使って新しい問題を解く場面が多く、一度つまずくと後の単元にも苦手意識が広がりやすい教科です。
また、先生の説明を聞いてわかったつもりでも、自分で問題を解こうとすると手が止まってしまうことがあります。
「聞いてわかる」と「自力で解ける」は別物です。
家庭では、教科書の基本問題を何も見ずに解けるかどうかを確かめてみましょう。
前の学年の内容に苦手が残っている
学年が上がると、学習内容はどんどん難しくなります。3年生のわり算には九九が欠かせませんし、5年生の分数の計算には、分数の意味や基本的な計算方法の理解が前提になります。
そのため、今の単元がわからない原因が、もっと前の学年にあるのは珍しくありません。
国語でも、漢字や語彙、文章を読む力が足りないと、読解問題が難しく感じられます。
こうした場合は、今の学年の問題を繰り返すよりも、つまずいている単元まで戻って復習するほうが効果的です。
問題文を正しく読み取れていない
知識はあるのに、問題文の読み取りで点を落とす子もいます。
算数の文章問題で数字だけを見て計算の種類を決めてしまったり、「当てはまらないものを選びましょう」という問題で、当てはまるものを選んでしまったりするケースです。
この場合は、解き始める前に「何を聞かれているのか」を確認する習慣をつけましょう。
大事な部分に線を引く、何を求める問題かを自分の言葉で説明する、といった練習が役立ちます。
文章を読むこと自体が苦手なら、短い問題から始めて少しずつ慣れていくのがおすすめです。
家庭学習が宿題だけで終わっている
毎日宿題をこなしていても、テストで良い点が取れるとは限りません。
宿題は学習の定着に大切ですが、子どもが苦手な部分を十分に復習できるとは限らないからです。
たとえば計算ドリルを解いても、間違えた問題を見直さなければ、同じミスを繰り返してしまいます。
宿題を終わらせること自体が目的になり、意味を理解しないまま答えを書いている場合もあります。
宿題に加えて、苦手な単元を短時間でも復習することが大切です。
勉強時間の長さより、「何ができるようになったか」を意識しましょう。
勉強への苦手意識が強くなっている
低い点数が続くと、「自分は勉強ができない」と思い込んでしまう子もいます。
がんばっても結果が出なければ、やる気が下がるのも自然なことです。
特に、友達と点数を比べられたり、間違いを何度も指摘されたりすると、勉強そのものが嫌いになることがあります。
そんなときは、難しい問題をたくさん解かせるのではなく、自分の力で解ける問題から取り組ませましょう。
「わかった」「できた」という経験を重ねることで、少しずつ自信が戻ってきます。
【学年別】50点以下だったときの確認ポイント

同じ小学生でも、低学年と高学年ではつまずきやすいポイントが違います。
学年ごとの特徴を踏まえて確認しましょう。
1・2年生:読み書きと計算の基礎をチェック
この時期は、国語と算数の土台をつくる時期です。
国語ではひらがな・カタカナ・漢字の読み書きと、短い文章を読んで内容をつかむ力が、算数では数の考え方、たし算・ひき算、九九などが中心になります。
50点以下が続くときは、まず読み書きと計算の基礎が身についているかを確認しましょう。
文章問題が苦手に見える場合も、実は問題文に出てくる言葉の意味がわかっていないだけ、ということがあります。
低学年では、難しい問題を無理に解かせるよりも、おはじきなどの具体物で数を確かめたり、短い文章を音読したりする学習が向いています。
3・4年生:算数のつまずきに注意
わり算、小数、分数など、算数の内容が一気に複雑になる時期です。
文章問題では、条件を整理しながら式を立てる力も求められます。
低学年では高得点だった子が、このころから算数を難しく感じ始めることも少なくありません。
計算はできるのに文章問題で手が止まるなら、場面をイメージできているかを確認してみましょう。
図に描いたり、身近な場面に置き換えて説明したりすると、理解しやすくなることがあります。
5・6年生:中学校につながる単元を復習
割合、速さ、比例など、考え方を理解していないと解けない問題が増えます。
公式を暗記しただけでは、条件が少し変わっただけで対応できなくなることもあります。
国語でも、長い文章を読み取り、自分の考えを文章で表す力が必要です。
高学年で50点以下が続く場合は、今の単元だけでなく、以前の学年の内容も含めて理解度を確認しましょう。
中学校の授業は小学校で学んだ知識が前提になるので、進学前に苦手を少しずつ減らしておくことが大切です。
50点以下だったとき、保護者ができること
テストを持ち帰った子どもに、保護者がどう接するかはとても重要です。
点数を見て強く叱ると、テストを見せなくなったり、勉強がますます嫌いになったりすることがあります。
まずは結果を責めず、どこでつまずいたのかを一緒に確かめましょう。
点数ではなく「間違えた理由」を見る
返ってきたテストは、間違えた問題を確認します。
ただし、全部を一度に解き直す必要はありません。
まずは、少し考えれば解けそうな問題から始めましょう。
計算ミスなのか、問題文の読み違いなのか、解き方そのものがわかっていないのかで、必要な対策は変わります。
解き方は理解しているのに書き間違えていたなら、途中式を丁寧に書く練習が効果的です。
解き方を説明できないなら、教科書に戻って基本から学び直しましょう。
大切なのは、答えを教えることではなく、子どもがどの段階で困っているのかを見きわめることです。
短時間でも毎日復習する
点数を上げるために、最初から長時間勉強する必要はありません。
勉強が苦手な子にとって、毎日1時間以上の家庭学習は大きな負担になります。
まずは1日10〜15分程度を目安に、無理なく続けられる時間を決めましょう。
宿題のあとに苦手な計算を数問解く、漢字を復習する、といった内容でも、続けるうちに学んだことを思い出す機会が増えていきます。
適切な時間は年齢や理解度によって違います。
10分でも負担が大きいなら、5分から始めても構いません。
間違えた問題は解き直す
間違えた問題は、答え合わせで終わらせず、もう一度自分の力で解きましょう。
解説を読んでわかったつもりになっても、時間がたつと解き方を忘れてしまうことがあります。
解き直した問題は、翌日や数日後にもう一度確認すると定着しやすくなります。
また間違えるなら、考え方が十分に理解できていないサインです。
その場合は、同じ形式のもっと簡単な問題からやり直しましょう。
何回解いたかではなく、何も見ずに正しく解けるようになったかを基準にしてください。
50点以下から80点を目指すために大切なこと
50点以下だと、次は80点、90点を取ってほしいと思うかもしれません。しかし、基礎に苦手が残っているなら、理解を積み上げる時間が必要です。いきなり高得点を狙わず、今の理解度に合わせて段階的に目標を立てましょう。
たとえば前回が40点なら、次は60点を目指すので十分です。点数だけでなく、「計算問題を最後まで解く」「漢字の間違いを減らす」「文章問題を1問でも自力で解く」といった具体的な目標を加えるのもおすすめです。小さな目標をクリアする経験を重ねると、子どもは自分の成長を実感しやすくなります。
点数が上がったときは、結果だけでなく、毎日復習を続けたことや苦手な問題に挑戦したことなど、努力の過程もしっかり認めてあげましょう。
家庭学習でも点数が上がらないときは
家庭で復習を続けても点数が変わらない場合は、勉強の方法が子どもの理解度に合っていないのかもしれません。
たとえば、基本的な計算が身についていないのに文章問題ばかり練習しても、なかなか成果は出ません。
また、言葉で説明されたほうがわかりやすい子もいれば、図や具体物を使ったほうがわかりやすい子もいます。
成果が出ないときは、教材の難しさや教え方を見直してみましょう。
つまずきが長く続くときは、学校の先生に相談して、授業中の様子や苦手な単元を聞いてみることも大切です。
個別指導やオンライン家庭教師という選択肢
家庭学習だけで苦手を克服するのが難しいときは、個別指導やオンライン家庭教師を活用する方法もあります。
学校の授業はクラス全体のペースで進みますが、個別指導なら子どもの理解度に合わせて内容を調整できます。
たとえば5年生で割合につまずいている場合も、必要に応じて前の学年に戻り、基礎から確認できます。
授業中に質問するのが苦手な子にとっては、自分のペースで学べる環境が助けになることもあります。
大切なのは、たくさん問題を解くことではなく、苦手な部分を正確に把握し、理解できるところから学び直すことです。
子どもの性格や状況に合った方法を選べば、苦手意識がやわらぎ、自信を取り戻すきっかけにもなります。
まとめ
テストで50点以下を取って保護者が心配になるのは、ごく自然なことです。
けれども、点数が低かったからといって、子どもに勉強する力がないわけではありません。
授業の理解不足、前の学年の苦手、問題文の読み違いなど、原因は一人ひとり違います。
大切なのは、結果だけを見て叱るのではなく、どこでつまずいたのかを確かめ、理解度に合った対策を考えることです。
まずは確実に解ける問題から始め、短時間でも復習を続けて、少しずつ理解を深めていきましょう。
家庭学習だけで難しいときは、学校の先生や個別指導の力を借りるのも一つの方法です。
小学生のうちに増やしたいのは、目先の点数よりも、「わかった」「自分で解けた」と感じられる経験です。
苦手をひとつずつ減らし、自信を持って勉強に向かえるようになることが、将来の学力にもつながります。