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漢字を効率よく覚える方法とは? 暗記のコツや漢字ノートの作り方も紹介!

漢字を効率よく覚える方法とは? 暗記のコツや漢字ノートの作り方も紹介! 公開日:

皆さんは、小・中学校で覚えなければいけない漢字の数を知っていますか?

国語では、小学校の6年間で約1,000字、中学校の3年間で1,000字を覚える必要があります。
なんだか気が遠くなってしまいそうですね。
しかし、努力したらした分だけ、身に付けられるのが漢字の良さです。
この記事では、漢字を効率よく覚える方法や暗記するコツ、漢字の勉強に不可欠なノートの作り方についてご紹介します。

漢字を効率よく覚える方法

漢字を効率よく覚える方法

普段から漢字を使う機会をつくる

いざ漢字を使おうしたときに、思い出せなかった経験はありませんか? 漢字を記憶の引き出しからサッと取り出して書けるようになるには、普段から意識して漢字を使う機会を増やすことが大切です。

普段の授業で漢字を覚えるポイント

  • 国語以外の授業でも、ノートはできるだけ漢字を使って取る
  • テストの記述問題は、できるだけ漢字で回答する

日常生活で漢字を覚えるポイント

  • 日記をつける
  • 家族や友達に手紙を書く

スマートフォンやパソコンなどのIT機器に頼るのではなく、手書きをしてください。
IT機器は、難しい漢字をさっと変換してくれます。
しかし実際に手を動かさないと、漢字は頭に入らないのです。

本を読む

読書は、漢字力を高めるのにぴったりのツールです。
ストーリーの中で登場する漢字は、より記憶に残りやすいからです。
何も難しい本を読む必要はありません。
自分が興味ある分野の本で大丈夫です。
最初は漫画でも構いません。
例えばもし好きなアニメがあるなら、その原作に触れてみるのも一つの手です。
もし読めない漢字が出てきたら、おうちの人に聞いてみましょう。
紙の本もよいですが、簡単にしおりをつけたり、マーカーを引いたり消したりできる電子書籍もおすすめです。
読んでいて習った漢字を見つけたらしるしをつけてみましょう。

漢字検定に挑戦する

漢字検定は、学んだ漢字をアウトプットする絶好の機会です。
目標があった方が、より勉強にも身が入りますよね。
級ごとに目安となる学年がわかるようになっているので「うちの子は何級を受けさせたらいいのかしら」と迷う必要がありません。
受験料も2,500円からと他の試験に比べて高くないので、気軽に挑戦できます。
試験時間が短いので「初めての受験」にもおすすめです。
合格証書をもらうことで、お子さんの自信や自己肯定感も高められますよ。

漢字を暗記するコツ

漢字を暗記するコツ

漢字を暗記するコツ、それは部首のまとまりで覚えることです。
部首とは、漢字をつくる要素の一つです。
漢字には、必ず部首があります。
部首には、「へん、つくり、かんむり、あし、かまえ、たれ、にょう」があります。

代表的な部首と、それを使った漢字を表にしてみました。

へんいとへん(絵、紙)、おんなへん(姉、妹)、かねへん(銀、鏡) きへん(材、林)くるまへん(転、輪)、ごんべん(記、語) てへん(指、拾)、にくづき(腸、肥)など
つくりおおがい(顔、頭)、おおざと(郡、郷)、ちから(動、励) のぶん(教、数)など
かんむりあめかんむり(雪、電)、うかんむり(家、室) くさかんむり(花、茶)など
あしこころ(恩、意)、つち(基、型)、れんが(点、照)など
かまえぎょうがまえ(街、衛)、もんがまえ(間、開)など
たれまだれ(店、庫)、やまいだれ(病、痛)など
にょうしんにょう(遠、近)、そうにょう(起、越)など

近い意味を持つ漢字が、部首ごとにまとまっているのがわかりますね。

なぜ部首を意識すると暗記しやすいかというと、漢字の9割以上が「形成文字」にあてはまるからです。
形成文字とは「意味を表す部分」「音をあらわす部分」を組み合わせて作られた文字のことです。
たとえばご飯の「飯」という漢字は、意味を表す「食」と、音をあらわす「反(はん)」の組み合わせでできていますね。

漢字は部首を見れば、意味合いをある程度想像できるようになっています。
たくさんあるようにみえても、部首ごとにグループ分けすることで、効率よく覚えられるのです。

そして部首をグループ分けするにあたり、活躍するのが、漢字辞典です。

漢字辞典には「部首索引」が用意されています。
部首索引は、部首を画数順に並べて、漢字を調べられるようにしたものです。
部首索引を使うことで「どの部首にどの漢字があるのかを効率よく確認できます。
漢字辞典には、他に読み方から探す「音訓索引」や、総画数から探す「総画索引」が用意されています。
必要に応じて使い分けましょう。

漢字ノートの作り方

漢字ノートの作り方

漢字ノートというと「同じ漢字を何回も繰り返し書いて練習するノート」をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、ただやみくもに書いてもなかなか覚えられないですし、何より楽しくないですよね。
漢字を効率よく覚えるために、漢字ノートについてご紹介します。

用意するノートは、横罫だけの大学ノートよりも、方眼紙タイプがおすすめです。

漢字の基本的な情報を書き出す

学校で新しい漢字を習ったら、まずは漢字辞典を引いて、漢字ごとに基本的な情報をノートに書き写してみましょう。

次に、以下の情報をノートに書き出してみましょう。

  • 漢字(大きめに書く)
  • 音読み(カタカナで書く)
  • 訓読み(ひらがなで書く)
  • 意味
  • 書き順(一画ずつ順番に書く)

字は後から読み返しやすいよう、しっかり丁寧に書きましょう。

漢字を使った言葉を書き出す

次に、その漢字を使った言葉を調べてノートに書いていきましょう。
言葉そのものはもちろん、読み方や意味も書いてください。
一見、遠回りのように思えるかもしれませんが、漢字は言葉とセットで覚えた方が、印象に残りやすく効率的です。
たとえば「愛」という字を覚えるときも、意味だけを覚えるよりも「愛情」「親愛」「愛着」などといった言葉とセットで勉強した方が、より「愛」の字をイメージしやすくなりますよね。
またボキャブラリー(語彙)が増えることで、会話力やプレゼン力も高められます。

言葉を書き出すにあたっては、漢字辞典だけでなく、国語辞典も併用すると良いでしょう。
ただ、国語辞典に載っている言葉のすべてを書くのは大変ですよね。
5個くらいあれば大丈夫です。
類義語や対義語がある場合は、それも書いておくことでより理解が深まります。

もし習った漢字を使った言葉があれば、それを書いてみましょう。
もし習った漢字を使った言葉がなければ「この言葉はどこかで見たことあるな」というものを選んで書いてみましょう。
もしその漢字を使った四字熟語や慣用句があれば、それを書いてみるのもおすすめです。
四字熟語や慣用句の勉強にもなるので、まさに「一石二鳥」というわけです。

漢字を使った短文を作る

最後に、その漢字を使って短文を使ってみましょう。
短文を作ることで、漢字を場面に応じて使いこなす力が身に付きます。
短文を作るポイントは、難しい文章にしないことです。
堅苦しい文章を作る必要はありません。
日記風でもよいですし、自分が好きなアニメや漫画のキャラを登場させるのもよいかもしれません。
たとえば大ヒットした漢字ドリルに「うんこ漢字ドリル」というものがあります。
このドリルが支持された理由は、出てくる短文がすべて「うんこ」にまつわるものというユーモラスさにあります。

漢字ノートは、先生に見せるノートではありません。
ぜひ自由な発想で書いてみましょう。
漢字は覚えたもの勝ちです。

1ページに1つの漢字を書く

漢字ノートづくりで大切なのは、1ページにつき1つの漢字を書くことです。
その方が、あとから振り返りやすいからです。
苦手な漢字にはふせんを貼って、読み返せるようにしましょう。
またページに余白を持たせることで、追記が可能になります。
読書をしていて、その漢字を用いた新しい言葉に触れたら、どんどん追加していきましょう。
もし「こんな文章もつくれそうだな」ということがひらめいたら、それも書き留めてみましょう。
漢字に限らず、ノートはケチらないのが鉄則です。

まとめ

漢字ノートをつくるにあたって、ぜひ保護者の方にお願いしたいことがあります。
それは「ほめること」「ノートにコメントをつけてあげること」です。
お子さんがせっかくがんばって漢字ノートを作っても、見てくれる人がいなかったらモチベーションが続きません。
このときに注意しないといけないことは「ここはちゃんと、はねないとだめ」など、否定で終わらないことです。
もちろん間違いを指摘するのも大切ですが、それだけでなく「この文章、面白いね」「綺麗に書けたね」と良いところを見つけてあげましょう。
ほめられて「うれしい!」と感じた経験もまた、漢字を記憶する助けになるのです。

漢字は受験において、特に配点が高いわけではありません。
しかし一度身に付ければ一生役に立つ知識です。
ぜひ親子で楽しみながら、漢字に親しんでみてください。

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教務代表 山田 祐大

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