部活と勉強の両立ができる中学生の特徴とは?勉強する習慣づけのコツと注意点
公開日:「勉強を好きになれない」「あの科目がどうしても苦手」など、勉強の悩みは尽きることがありません。特に中学生が抱える悩みが「部活が忙しくて勉強する時間が取れない」ではないでしょうか。平日だけでなく、土日に練習する部活もありますよね。また部活以外に習い事もしていたら、なおさら時間はないでしょう。しかしその悩みは、勉強との向き合い方を少し見直すだけで、解決するかもしれません。この記事では、部活と勉強している中学生の特徴や、勉強する習慣をつけるコツ、そして両立にあたって注意してほしい点についてご紹介します。
目次
部活と勉強の両立ができる中学生の特徴
部活と勉強の両立ができる中学生の特徴は何だと思いますか?
それは、時間の使い方がうまいことです。どのように時間を使っているのでしょうか。4つご紹介します。
スキマ時間を上手に使う
ついつい「忙しいから」を言い訳にしていませんか?
部活と勉強の両立ができる中学生は、わずかなスキマ時間を無駄にしません。例えば買い物に行ってレジに並ぶ時間も、立派なスキマ時間です。電車やバスの移動時間も貴重な勉強のチャンスです。もしかしたら「自分が乗る電車やバスは混んでいて座れないことが多い」と嘆く方もいらっしゃるかもしれません。しかし立っている車内でも、小さい単語帳を開くことはできるはずです。立った状態でも見やすいよう、小さなノートをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。かばんから取り出しやすいよう、しまう場所も工夫してみてください。
運動系の部活をしている人なら、筋トレしながら暗記するのもいいかもしれません。工夫次第で、どこでも勉強できるのです。
学校の授業を最大限活用する
部活と勉強の両立ができる中学生は、学校にいる時間を無駄にしません。放課後は部活、夜は習い事…「平日はいつ勉強すればいいの?」と思ってしまいませんか。答えは「学校」なのです。休み時間に授業の振り返りをすれば、記憶に残りやすくなります。宿題を進めておけば、自宅に帰ってからの時間を有効に使えます。いくら平日の夜に勉強を頑張っても、授業中に居眠りしてしまっては本末転倒です。学校にいる間は授業に集中し、休み時間を有効に使うことで、無理せず部活や習い事との両立が可能になるのです。
上手に息抜きする
勉強と部活の両立ができる中学生は、自分が息抜きできる方法を知っています。部活と勉強を両立させるには、適度な息抜きが欠かせません。例えば、朝少し早起きしたり、早く家を出たりして、近所をウォーキングしてみるのも立派な息抜きです。朝の澄んだ空気を吸えば、気持ちが引き締まるのを感じるでしょう。休みの日には、自然の多い場所に足を運んでみるのもいいかもしれません。自然の緑は目にも優しいですし、木々の香りにはリラックス効果があります。また、お気に入りの音楽を聴くのもおすすめです。動画ではなく、目を閉じてあえて音だけに耳をすませてみることで、想像力も鍛えられます。
スマホやゲーム、SNSと上手に付き合う
勉強と部活の両立ができる中学生は、スマホやゲーム、SNSと上手に付き合っています。皆さんも「もう少しだけ」と遊んでいる間に、時間があっという間に経ってしまった経験はないでしょうか?
もちろん「一切使ったらだめ!」としてしまうのは逆効果です。友だちとの付き合いもありますし、だめと言われたら、余計にやりたくなってしまいます。大切なのは家族の協力です。勉強中は親に預ける、自宅なら親の目の届く場所でだけ遊ぶなど、親子で話し合ってルールを決めることが大切です。
勉強する習慣づけのコツ
続いて、勉強を習慣づけするコツを4つご紹介します。
遊びを取り入れる
勉強を習慣づけるコツは、勉強に「遊び」を取り入れることです。例えば百人一首を覚えるには、実際に遊んでみるのが一番です。また、かるたの中には、歴史や英単語を扱ったものなど、楽しみながら遊べるものがたくさんあります。知らずしらずのうちに、勉強でも役立つ知識が身についているはずです。またゲームや漫画でも、勉強になるものはいろいろあります。面白くないものを無理にやるのではなく「これ、楽しいな」と思えるものを探してみてください。面白いと感じる気持ちが「もっと学びたい」という意欲に変わるはずです。
小さな目標を作る
「次のテストで○番以内に入ろう」「次のテストで平均○点を取ろう」など、自分なりの目標を作りましょう。目標を達成したいという思いが、勉強する習慣につながります。満点を取る、学年トップになるといった、大きな目標を立てる必要はありません。自分のなりたい姿をイメージしながら、そこに近づけるように勉強を続けましょう。
自分の知識を友だちに説明する
学んだ知識を友だちに説明することを、勉強の習慣に組み入れてみましょう。誰かに説明するには、自分の知識を相手がわかる言葉に置き換えて話す必要があります。ある言い方で相手に伝わらなかったら、どうやったら伝わるかを考えなければいけません。その結果、こちらの理解も進みます。また「ここはみんなが苦手なんだな」ということにも気づけ、自分の学習にも活かせるのです。
週に1回、予備日を作る
1週間に1回、予備日を作ってみましょう。その日は勉強の予定も、部活の予定も、習い事の予定も入れません。例えば「今月はこの問題集を1冊仕上げる」と予定を立てたとします。しかしきちんと予定通りに勉強していても、突発的なイベントで、勉強ができない日はどうしても発生するものです。もし勉強が予定どおり進まないときは、その予備日で取り返すのです。もちろん予定通りに進んだ場合は、そのまま休養日にしてしまって大丈夫です。またもし予備日を使っても取り返せない場合は、計画自体に無理があるということになります。計画自体を見直した方が良いでしょう。
部活と勉強を両立する際の注意点
勉強と部活を両立する際に注意してほしいこと、それは睡眠をしっかり取ることです。
「部活と勉強を両立させたい、でも1日は24時間しかない……それなら睡眠時間を削ったら良いのでは?」と考えてしまってはいませんか。
睡眠をしっかり取らないと、翌日ぼんやりしてしまって、何もできなくなってしまいます。
適切な睡眠時間は個人差があります。8時間以上寝てしまったら、逆に調子が出ない人もいるでしょう。また世の中には、3、4時間だけ寝ればよい「ショートスリーパー」と呼ばれる人もいるようです。しかしそれができる人はほとんどいません。
私たちの脳は寝ている間、起きているときに覚えた情報を整理しているといいます。夜ふかしして勉強しているときははかどらなくても、翌日スッキリした状態で勉強をはじめたら、迷っていた問題もさっと答えを出せてサクサク進んだ……なんて経験はないでしょうか。睡眠時間を削って無理に勉強するよりも、体調を整えて集中して短時間勉強する方が、ずっと効率的なのです。
まとめ
勉強と部活を両立するのに一番大切なこと、それは「やりたいことをあきらめない」ということです。部活動と勉強は、一見つながりがないように見えます。しかし部活動は、得られるものが多くあります。部活動を続けたい気持ちは、勉強時間を確保しようという気持ちにつながり、時間を有効に使うために、さまざまな工夫を凝らすことになります。そこで得たことは、高校受験だけでなく、今後の大学受験、そして社会人になっても役立つはずです。「やりたいことを続けたい」という気持ちを無くさないでくださいね。