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高校選びのポイント解説!専門学科はこんな子におすすめ

高校選びのポイント解説!専門学科はこんな子におすすめ 公開日:

高校の専門学科と聞いて、どんな学科を思い浮かべますか?
工業科や商業科などは昔からありますが、保護者の方が高校生だった頃と比べて、かなり細分化されてきています。
中には今まで聞いたことがないような名前の学科や、何を学ぶのか、パッと聞いただけではわからないような名前の学科もあります。

専門学科は、普通科以上に事前の情報収集がとても大切です。

この記事では、専門学科の種類や進路、向いている子の特徴などについてご紹介します。

専門学科とは?

専門学科とは?

専門科は、国語や数学などの科目にプラスアルファして、特定分野の専門知識や技術、資格を勉強する学科です。
すべての高校生のうち、約2割が専門学科の学生です。
専門学科は、大きく「職業学科」と「その他専門学科」の2つに分かれます。
いずれも実習や実験の授業が多く、体験を通して学べるのが特徴です。
専門学科の授業は、1年生のうちは普通科とあまり変わりません。

2年生、3年生と進級するにつれ、専門科目の授業が増えていきます。
どのような学科があるのか、もう少し詳しくみてみましょう。

職業学科

職業学科から主なものをご紹介します。

農業系農業科、園芸科、畜産科、食品科学科、造園科、森林科学科など農作物、草花、飼育、食品加工、バイオテクノロジー、造園技術などを学びます
工業系機械科、自動車科、造船科、電気科、建築科、土木科などものづくりの基礎的な知識を学びます
実習、実技を多く取り入れている学校もあります
商業系商業科、情報処理科、流通経済科など簿記や会計、情報処理などを学びます
資格取得に力を入れている学校も多くあります
家庭系調理科、服飾科、保育科など食物・被服・生活文化など、生活に関連した分野を学びます。

このように、将来の職業に直結した知識や技術を学べます。

その他の専門学科

その他の専門学科の中から主なものをご紹介します。

理数系理数科、自然科学科、総合科学科、グローバルサイエンス科など理科、数学を重点的に置いて学びます
高度な実験や実習を行う学校もあります
外国語系外国語科、国際関係学科など英語、外国語を重点的に学びます
異文化理解やコミュニケーションを学べる学校もあります
芸術系音楽科、美術科、演劇科など音楽、美術、演劇などの芸術を理論も含めて学びます
ピアノなど、実技の授業がある学科も多くあります

職業学科と比べて、進学に特化している学科が多いのが特徴です。

主な進路は?

主な進路は?

昔は学んだ技術や知識を生かして就職し、即戦力として働くことが一般的でした。
しかし今は、より深く学びたいと大学や専門学校に進学するお子さんが増えています。
普通科と異なるカリキュラムで学んでいる方は、「普通科より不利なのでは?」と心配する方もいるかもしれません。

しかし一般入試だけでなく、指定校推薦などの推薦枠を利用して進学するケースもあります。
普段の授業や資格の勉強を、おろそかにしないことが大切です。
もし大学進学を見据えているのであれば、指定校推薦でどのような大学に進学しているのかも、事前にチェックしておくとよいでしょう。

また、専門学科ならではの進路として「専攻科」があります。専攻科では、専門学科を卒業後、さらに専門的な勉強を続けられます。
例えば水産学科の卒業生は、2年間の専攻科を卒業することで、海技士(航海士、機関士、通信士)免許の受験資格を得られます。

専門学科を選ぶときは、自分がその仕事に就くには高校の3年間の勉強だけで可能なのか、その後も勉強を続ける必要があるのかを、調べておくとよいでしょう。

専門科に向いている子の特徴

専門科に向いている子の特徴

専門学科に向いているのは、「これを学びたい」「この資格を取得したい」「この職業を目指したい」など、将来のビジョンがあり、自分の軸がしっかりあるお子さんです。
すでにやりたいことが決まっているのであれば、専門学科への進学が一番の早道です。
就職はもちろん、大学や専門学校に進学した後も、入学後の勉強を有利に進められるでしょう。

一方、まったく別の分野への進学や就職を希望する場合、専門学科への進学は遠回りになってしまいます。
「友達が専門学科に行くから、自分も行く」といった消極的な理由での進学はおすすめしません。
またやりたいことが多すぎて絞り切れない場合は、興味がある科目を開講している総合学科への進学を検討したり、いったん普通科に進学したりするなどの選択肢も、合わせて検討しましょう。

続いて学科ごとに、向いているタイプのお子さんをご紹介します。

農業系に向いている子

近年の農業は、ロボットやICT化が進んでおり、品質の向上や生産の効率化など、まだまだ多くの可能性を秘めている分野です。
人々の生活を支え、豊かにしたい、農業やテクノロジーで、地方を元気にしたいと考えるお子さんに向いています。

工業系に向いている子

さまざまな分野の伝統技術から最新の技術まで、幅広く学べるのが工業科です。
学んだことを生かして実際に作品をつくったり、地域課題を解決する方法を考えたりする授業もあります。
ものづくりが好きなお子さん、そして技術で日本の産業を支えたいと考えるお子さんに向いています。

商業系に向いている子

商業科では、簿記やパソコンだけでなく、販売、営業、マーケティングと、ビジネスに必要な知識を人よりも早く身につけられます。
将来、自分の会社を起業したいと考えているお子さんや、ビジネスのプロフェッショナルとして活躍したいと考えているお子さんに向いています。

水産系に向いている子

海に関するさまざまな分野を学べるのが水産学科です。
航海実習では、運航技術や通信技術を学べます。
水族館職員の育成やダイビングなどのマリンスポーツに力を入れている学校もあります。海や船が好きなお子さん、日本の漁業を変えたいと考えているお子さんに向いています。

家庭系に向いている子

衣食住を始めとした、生活産業のスペシャリストを目指すのが家庭学科です。
料理やお菓子づくり・ファッション・子どもなどが好きなお子さん、そして自分が学んだことを、仕事でもプライベートでも生かしていきたいと考えているお子さんに向いています。

看護系に向いている子

看護師は病院だけでなく、福祉施設や訪問看護など、さまざまな場所で必要とされる仕事です。
実際に病院などで使用されている器具を使いながら、技術や知識を学んでいきます。
誰かの役に立ちたいと考えているお子さん、相手の気持ちになって考えられるお子さんに向いています。

看護師は病院だけでなく、福祉施設や訪問看護など、さまざまな場所で必要とされる仕事です。
実際に病院などで使用されている器具を使いながら、技術や知識を学んでいきます。
誰かの役に立ちたいと考えているお子さん、相手の気持ちになって考えられるお子さんに向いています。

情報系に向いている子

現在社会のすべてを支えていると言っても過言ではないのが情報技術です。
進学率は約7割と、他の職業学科と比べると高めです。
社会に必要とされるシステムを作りたいと考えているお子さんや、自分が作ったコンテンツで皆をワクワクさせたいと考えるお子さんに向いています。

福祉系に向いている子

福祉科では実践的な介護の技術はもちろん、介護者とのコミュニケーション技術を学びます。
介護実習など多くの方と触れ合う機会があるのが特徴です。
たくさんの人を幸せな気持ちにさせたいと考えているお子さん、いつもニコニコ笑顔で人と接するお子さんに向いています。

まとめ

専門学科を選ぶときに大切なのは、積極的に授業や実習を体験してみることです。
ホームページでは「面白そう」と気になっても、実際に実習を体験して「これは自分には向いていないかも」「あっちの科の方が面白そう」と気付くかもしれません。
できれば1科目だけではなく、複数の科目を体験することをお勧めします。

同じような名前の学科でも、授業内容は学校によってさまざまです。
「こっちの方が家から近いから」という理由だけで選んでしまうと、入学後に「授業に興味が持てなくてつらい」と後悔するかもしれません。
行きたい高校の授業だけでなく、直近での大学や就職先の実績についても忘れずに確認しましょう。

専門学科は普通科と異なり、同じ分野に興味や関心がある仲間が集う場所です。
その分、趣味が合う、話が合う友達を作りやすい可能性があります。
ぜひ「楽しそうだな」「合ってそうだな」と思える学校を見つけてください。

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教務代表 山田 祐大

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