やる気ゼロでも大丈夫!中学生のための“勉強ができるようになる”最初の習慣づくり

「どの教科も苦手」「勉強にまったく自信がない」「やろうと思っても何から手をつければいいかわからない」そんな悩みを抱えている中学生は、実は少なくありません。
中学生になると勉強の内容は一気に難しくなり、単に授業を聞いているだけでは理解が追いつかなくなることもあります。
それなのに「全部苦手」と感じてしまうと、ますます手が動かなくなり、自信を失ってしまうという悪循環に陥りがちです。
でも、大丈夫。勉強が苦手な状態から抜け出すには、「正しいステップ」と「続けられる工夫」があればいいのです。
このコラムでは、「どこから手をつければいいのか分からない」という状態から、少しずつ勉強に慣れていくための方法を、ていねいに解説していきます。
「苦手」の正体をつかもう

「勉強が全部苦手」と感じているときでも、実は細かく分けていくと、「これはわかる」「ここまではできる」という部分が必ず見つかります。
大切なのは、あいまいな不安をそのままにせず、自分の中で整理してみることです。
たとえば、こんなふうに分けて考えてみましょう。
【英語】単語テストは覚えられるけど、長文読解になると意味がとれない
【数学】計算はできるけど、文章問題になるとどう解いていいかわからない
【国語】漢字のテストは点が取れるけど、記述式の問題で手が止まる
【理科・社会】暗記量が多くてすぐ忘れてしまう
このように書き出してみることで、自分が「どこから」「なぜ」つまずいているのかが見えてきます。
原因が見えると、「どうすればいいか」も自然と考えやすくなります。
得意な部分に頼るより、「つまずきの根っこ」を確認しよう
苦手を克服するために大切なのは、「得意なことを伸ばす」よりも、「つまずいている原因の“根っこ”を見つけて整えること」です。
たとえば、数学が全体的に苦手だと感じている場合でも、本当は「分数の計算でつまずいたまま次に進んでしまった」ことが原因かもしれません。
英語の場合なら、「be動詞と一般動詞の使い分けがあいまいなまま、文法の説明だけが進んでしまった」というケースもよくあります。
勉強は、基礎の積み重ねです。土台となる部分がぐらついたままでは、その上にどれだけ新しい知識を積み上げても不安定になってしまいます。
思い切って小学校の内容まで戻ってやり直してもかまいません。むしろ、それができる人こそ本当に“強い”のです。
勉強を「特別なこと」にしない
いきなり長時間の勉強をしようとしても、最初はなかなか集中できず、続きません。
「がんばろう」と思えば思うほどプレッシャーがかかって、逆にやる気が失われてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが、「毎日10分だけ」「決まった時間に1つだけやる」といった“ハードルの低い習慣”をつくることです。
習慣化のコツ
- 「夕食前の15分」や「寝る前の10分」など、生活の中に組み込む
- やる内容は小さな単位にする(例:漢字10個だけ、英単語5個だけ)
- 学習の前後に軽くストレッチをして、気持ちを切り替える
- 終わったら「できたよスタンプ」をカレンダーに貼る
このように“できた”を可視化することで、達成感を感じやすくなります。
「毎日10分続けられた自分」を認めることが、自信へとつながっていきます。
勉強のやり方を変えるだけで、理解度がぐっと上がる
勉強が苦手な子の多くは、「自分に合わないやり方」を続けていることが原因であることも少なくありません。
たとえば、「ただ教科書を読むだけ」で頭に入らないと感じる場合は、次のような方法を試してみるのがおすすめです。
- 音読して耳からも覚える
- 書きながら口に出して、手・目・耳をフル活用する
- ノートをカラーペンや図解で見やすく整理する
- 1問ずつ「なぜこの答えになるのか」を説明してみる
同じ内容でも、「見る」「聞く」「話す」「書く」など複数の感覚を使うことで記憶に残りやすくなります。
誰かに相談することは、前に進むための“勇気ある選択”
「こんなこと聞いてもいいのかな」「今さらこんなこと聞いたら恥ずかしい」と思って、つまずきを抱え込んでしまう中学生は多いですが、それでは状況は変わりません。
むしろ、「今、自分は困っている」「ここが分からない」と言えることは、とても前向きな行動です。
学校の先生、家族、そしてオンライン家庭教師など、あなたを支えてくれる人たちは必ずいます。
特に家庭教師は、「今のあなたのレベルにぴったり合った学び方」を一緒に考えてくれます。
マンツーマンだからこそ、周りを気にせず安心して質問でき、「できた!」を一緒に喜んでくれる存在がいることは、何よりも大きな励みになります。
小さな「できた」の積み重ねが、大きな自信になる
1日でいきなり勉強ができるようになる人なんていません。
でも、昨日はできなかったことが今日はできた。10問中1問しか正解できなかったのが、今日は3問正解できた。
それだけで、立派な成長です。
「できた」「わかった」という体験は、小さな成功体験として脳に刻まれます。
それを毎日繰り返していくことで、気づいたら「勉強って少し楽しいかも」と思えるようになっていきます。
保護者の皆さまへ
お子さまが「勉強が苦手」「何から手をつけていいかわからない」と感じているとき、それは決して「やる気がない」「甘えている」からではありません。
多くの場合は、つまずいた経験や自信の喪失によって、どう進めばいいかが見えなくなっている状態なのです。
そんなときこそ、大人のあたたかなサポートが大きな力になります。
こんなサインが見られたら、まずは声かけを
- 学校の話をしたがらない
- テストや成績のことになると機嫌が悪くなる
- 勉強道具に手をつけないまま時間が過ぎている
- 「どうせ自分なんて」といったあきらめの言葉が増えてきた
これらは、お子さまが勉強に対して不安やストレスを感じているサインかもしれません。
まずは、「最近どう?」「どこが難しいと感じてる?」と、否定せずに話を聞いてあげてください。
親子の会話の中で、不安が少しずつ言葉になっていきます。
「学びのペース」は一人ひとり違って当たり前
集団授業ではなかなかついていけない子も、1対1の環境ならスムーズに理解できることがあります。
周囲を気にせず、自分のペースで「わかる」「できる」を積み重ねていけることが、オンライン家庭教師の大きな強みです。
また、通塾と異なり送迎の負担がないため、保護者の皆さまにとっても無理のない形で学習サポートが可能になります。
まとめ
「勉強が得意じゃない」「全部苦手」と感じている今は、実は成長のチャンスでもあります。
わからないことが多いというのは、それだけ“伸びしろ”があるということ。ゼロから始めるのは、決して遅すぎることではありません。
まずは今日から、自分に合った小さな一歩を踏み出してみましょう。
あなたの「わかる!」を一つずつ増やすお手伝いを、私たちオンライン家庭教師は全力でサポートしていきます。