小学2年生の2学期は勉強が難しくなる? 九九が始まる前に見直しておきたいこと
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小学2年生の2学期は、それまでの学習と比べて「急に難しくなった」と感じる子どもが多くなる時期です。
算数では2年生の山場である「九九」の学習がスタートします。
九九はいったん覚えれば終わりというものではなく、その先のかけ算の筆算やわり算、さらには高学年の算数へとつながっていく土台になる単元です。
だからこそ「九九が始まってから頑張ればいい」と後回しにするのではなく、九九に入る前の段階で1学期の内容を見直しておくことに意味があります。
難しくなるのは算数だけではありません。
国語も学習する漢字の数が増え、文章を読み取る力や、自分の考えを言葉にする力が少しずつ求められるようになります。
この記事では、小学2年生の2学期につまずきが起こりやすい理由と、九九の前に見直しておきたい内容、そして家庭での学習の進め方について紹介します。
なぜ2学期は難しく感じやすいのか

2年生になると学校生活そのものには慣れてきて、授業を受けること自体に余裕が出てくる子どもが増えます。
ところが授業の中身に目を向けると、2学期あたりから「考えないと解けない問題」が増えていきます。
1年生から2年生の1学期にかけては、読み書きや計算など、繰り返し練習すれば身につくタイプの学習が中心でした。
2学期からは、これまで身につけた知識を組み合わせて使う場面が多くなっていきます。
算数では単純な計算だけでなく、文章を読んで「たし算なのかひき算なのか」「何を求める問題なのか」を自分で判断する力が必要になります。
そこにかけ算という新しい概念そのものの理解も加わります。
国語でも、文章を音読できるだけでは足りず、登場人物の気持ちを想像したり、答えの根拠を文章中から探したりする学習が増えていきます。
つまり2学期は、これまでの基礎を土台にして新しいことを学ぶ時期です。
基礎の理解が曖昧なままだと、急に「わからない」が増えてしまいます。
九九の前提となる「たし算・ひき算」を確認する
かけ算とたし算は一見別のものに見えますが、九九を理解するうえでたし算の感覚は欠かせません。
たとえば「3×4」を学ぶとき、「さんしじゅうに」と語呂で覚えるだけでは、本当の意味でかけ算を理解したことにはなりません。
「3個入りの箱が4箱あるから、3+3+3+3で12個」というように、同じ数をくり返し足す考え方こそがかけ算の出発点です。
そのため九九に入る前には、1桁のたし算をつまずかずにできるかどうかを確認しておきたいところです。
さらに2年生では、繰り上がり・繰り下がりのある計算や、2桁のたし算・ひき算も学びます。
ここで計算自体に時間がかかっていると、新しい単元に入ったときに「かけ算の考え方」と「計算のスピード」の両方を同時に処理しなければならず、負担が大きくなります。
九九そのものを先取りするより、まずは既習の計算を迷わずできる状態に近づけておくことが、結果的に2学期を楽にしてくれます。
九九は「暗記」より先に「1つ分×いくつ分」を理解する

「とにかく早く覚えさせたほうがいいのでは」と考える保護者の方もいるかもしれません。
最終的に九九をすらすら言えることは必要ですが、最初から暗記だけに力を入れると、九九は言えても文章問題になると解けない、という状態に陥りがちです。
大事なのは「1つ分の数」と「いくつ分」という考え方を理解することです。
たとえばお皿が3枚あり、それぞれにみかんが2個ずつ乗っているとします。
これは「2個が3つ分」で合計6個、という状況です。
こうした身近な例で考える経験を積むことで、子どもは「同じ数のまとまりがいくつかあるときにかけ算を使う」という感覚をつかんでいきます。
お菓子を並べる、鉛筆を何本かずつのグループに分ける、といった日常の作業もかけ算の準備になります。
暗唱を急ぐより、数のまとまりに目を向ける経験を先に増やしておきましょう。
数を正しく読み取る力も九九の土台になる
小学2年生では100を超える数についても学びます。
数字は読み方を覚えるだけでなく、「10がいくつ集まっているか」「一の位と十の位はどこか」という数の仕組みを理解しておくことが重要です。
たとえば「34」を「30と4」「10が3つと1が4つ」と捉えられる子どもは、その後の計算でも数を扱いやすくなります。
この数の感覚は九九だけでなく、この先学ぶ筆算やわり算にもつながっていきます。
2桁の数字を見て戸惑ったり、位を取り違えたりすることが多いようなら、先取り学習よりも数の読み方や位取りを軽く復習しておくとよいでしょう。
時計と長さも忘れずに
算数の復習というと計算に注目しがちですが、2年生では時計や長さの単元も重要です。
特に時計は苦手にする子どもが目立ちます。
「〇時〇分」を読むことはできても、「今から30分後は何時何分か」「〇時20分から〇時50分まで何分あるか」となると難しく感じる子は多いものです。
時計の問題では、数字を読む力に加えて、時間の経過をイメージする力が必要になります。
家庭では「あと15分で出かけよう」「3時になったらおやつにしよう」など、生活の中で時計に触れる機会を増やすのがおすすめです。
長さについても、「cm」「m」を記号として覚えるだけでなく、実際の長さと結びつけて理解することが大切です。
定規で身の回りのものを測ってみるだけでも、教科書だけで学ぶより具体的なイメージがつかめます。
国語は「漢字を書く」だけでは不十分
2学期に向けては国語の見直しも欠かせません。
2年生で習う漢字は1年生より増えます。書いて覚える練習も大切ですが、読み方や意味を理解し、文章の中で実際に使えるようになることがより重要です。
同じ漢字を10回書くだけの練習では、その場では覚えていても数日後には忘れてしまうことがあります。
それよりも、その漢字を使って短い言葉や文を作ったり、教科書の中から探したりするほうが記憶に残りやすくなります。
2学期以降は文章を読んで答える問題も複雑になっていきます。
音読はできるのに内容を聞くと答えられない場合、文字を声に出すことに意識が向きすぎていて、内容の理解まで至っていない可能性があります。
音読のあとに「誰が出てきた?」「どこでの話だった?」「このときどんな気持ちだったと思う?」と簡単に問いかけてみると、内容を意識しながら読む練習になります。
文章問題が苦手なら計算より先に「読む」練習を
2年生になると算数の文章問題でつまずく子どもも増えてきます。
計算自体はできるのに文章問題で間違える場合、原因は計算力ではなく読み取りにあることが多いです。
問題文を見てすぐに数字だけを拾い、とりあえず足したり引いたりしてしまう子もいます。
そうした場合は、すぐに式を書かせるのではなく、「何がわかっている?」「何を聞かれている?」と一緒に整理する時間を作ると効果的です。
図を描いたり、丸で数を表したりするのもよい方法です。
「状況を整理してから式を考える」という習慣は、かけ算の文章問題が始まったときにも役立ちます。
九九をすべて覚えていても、どんな場面でかけ算を使うのかがわからなければ文章問題は解けません。
だからこそ、九九が始まる前に文章を丁寧に読む習慣を身につけておく価値があります。
復習は全部やり直さなくていい
「2学期に備えて復習を」と思うと、1学期の教科書や問題集を最初からすべてやり直さなければいけない気がするかもしれません。
しかし低学年の子どもに大量の復習をさせると、勉強そのものが嫌いになってしまうおそれがあります。
大切なのは、できるところを何度も繰り返すことではなく「まだ少し不安なところ」を見つけることです。
以前使ったドリルやプリント、テストを見直すと、間違いが多かった単元が見えてきます。
計算はできても時計が苦手なのか、漢字の読みはできても書くのが苦手なのか、文章問題で間違いが多いのか。
子どもによって復習すべき内容は違います。
苦手な部分を絞り込み、1日10分程度から始めるだけでも十分です。
低学年のうちは、長時間まとめて勉強するより「少しずつでも毎日机に向かう」習慣のほうが、長い目で見て力になります。
「わからない」が積み重なる前に確認を
2年生くらいになると、子ども自身が「算数が苦手」「勉強が嫌い」と口にし始めることがあります。
しかしこの時期の苦手意識は、その教科そのものが苦手というより、たった一つ理解できていない部分があり、その後の授業がわからなくなっているだけ、というケースが少なくありません。
特に算数は、以前の内容を土台に次の単元を学ぶ教科です。
たし算や数の理解に不安を残したままかけ算に進み、さらにわり算や筆算に進んでいくと、わからない部分が積み重なっていきます。
逆に、つまずいた場所まで戻って理解し直すと、それまで難しく感じていた問題が急に解けるようになることもあります。
「2年生だからこのくらいできるはず」と考えず、必要なら1年生の内容まで戻って確認して構いません。
学年よりも、子ども自身がどこまで理解できているかを見ることが大切です。
家庭学習は「できたこと」を増やす場に
低学年の家庭学習で気をつけたいのが、間違いを指摘しすぎないことです。
「ここも違うよ」「さっきも間違えたよ」と言い続けると、家庭学習が「間違いを注意される時間」になってしまいます。
間違いを直すことは必要ですが、それと同じくらい「できたこと」を本人に実感させることも重要です。
以前は時間がかかっていた計算が早くできた、漢字を一つ覚えた、文章問題を最後まで読めた——そうした小さな変化で十分です。
小学2年生では「自分はできる」という自信そのものが学習意欲につながります。
特に2学期は九九という大きなテーマがあります。
最初から完璧を求めるより、「2の段が言えた」「昨日より早く答えられた」という小さな成功を積み重ねるほうが、学習を続けやすくなります。
九九はスピードより「定着」を重視する
九九の学習が始まると、学校によっては九九カードを使ったり、先生の前で暗唱したりする場面があります。
周りの子がどんどん覚えていくと「うちの子だけ遅れているのでは」と不安になることもあるでしょう。
しかし覚えるスピードには個人差があります。
最初はゆっくりでも、意味を理解しながら繰り返すことでしっかり定着する子もいます。
反対に、短期間で暗記できても使わなければ忘れてしまうこともあります。
大切なのは一時的に言えるようになることではなく、その後の算数で必要になったときに自然と使える状態を作ることです。
順番通りに唱える練習だけでなく、「6×4は?」「3×7は?」とランダムに聞く練習も、段階を追って取り入れていきましょう。
まとめ
小学2年生の2学期は、九九をはじめ学習内容が一段階進む時期です。
これまで学習面で大きく困ったことがなかった子どもでも、「最近宿題に時間がかかるようになった」「算数の間違いが増えた」といった変化が見られることがあります。
そんなときに大切なのは、すぐに問題集を増やしたり勉強時間を延ばしたりすることではありません。
まずは、どこから理解が怪しくなっているのかを確認することです。
九九が始まる前であれば、たし算・ひき算、数の仕組み、時計や長さ、文章問題の読み取りなど、1学期の内容を軽く振り返っておくとよいでしょう。
国語も漢字だけでなく、音読や文章の内容を理解する練習を続けることで、2学期以降の学習が進めやすくなります。
低学年の学習では、今のテストで100点を取ることだけが目的ではありません。
この先続く学習の土台を作り、「わかった」「できた」という経験を積み重ねていくことが何より大切です。
家庭でうまく理解が進まないときや、どこまで戻って教えればよいか迷うときは、無理に家庭だけで解決しようとせず、学校や家庭教師など第三者の力を借りるのも一つの方法です。
子どもの理解度に合わせて必要なところまで戻り、一つずつ理解を積み重ねていけば、2学期の学習にも余裕を持って取り組めるようになります。
九九という新しい学習が本格的に始まる前だからこそ、先を急がず、これまで習ったことを丁寧に確認しておきましょう。
それが3年生以降の算数や国語にもつながる、大切な基礎になります。