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志望校がなかなか決まらない高校生必見!大学受験での効果的な決め方

志望校がなかなか決まらない高校生必見!大学受験での効果的な決め方 公開日:

大学受験を控えた高校生の多くが「志望校を決められない」という悩みに直面します。
友人やクラスメイトが次々と受験先を決めていく中で、自分だけが進路に迷っていると焦りや不安を感じるかもしれません。
しかし志望校選びは、単に大学の名前や偏差値で選ぶものではなく、自分が将来どう生きていきたいかを考える重要なプロセスです。
だからこそ「迷う時間」そのものが無駄ではなく、自分を知るきっかけになるのです。
ここでは、決められないときに踏み出せる具体的な視点を紹介します。

学力と志望校の「距離感」を知る

学力と志望校の「距離感」を知る

志望校を考えるときに、まず必要なのは「自分の学力がどの位置にあるのか」を冷静に把握することです。
学校の成績や模試の判定を振り返れば、ある程度の目安は見えてきます。
例えば全国模試で偏差値が55前後であれば、そのレベルに相当する大学を候補にするのはもちろん、数ポイント上の大学を「挑戦校」として設定することも現実的です。

ただし注意すべきは、単純に総合偏差値だけを基準にするのは危険だという点です。
ある生徒は英語で偏差値65を取っている一方、数学では45しか取れていないとします。
この場合、総合偏差値は55前後になるかもしれませんが、大学の入試方式によって合否の可能性は大きく変わります。
英語の配点が高い私立大学であれば、得意科目を生かして合格を狙えるでしょう。
しかし国公立大学のように主要5教科をバランスよく求められる入試では、数学の弱点を克服しなければ厳しい戦いになります。

つまり、自分の強みと弱みを正確に把握し、科目ごとに「どの大学の方式と相性が良いか」を分析することが大切です。
単なる数字の比較ではなく「学力と志望校の距離感」を細かく測ることで、自分に合った現実的なプランを描けるようになります。

学びたい分野を軸に考える

次に意識したいのは「自分が何を学びたいのか」という視点です。
大学は単なるブランドではなく、専門的に学問を深める場所です。
例えば「心理学を学びたい」と思ったとき、文学部心理学科だけでなく、教育学部や社会学部の心理学コース、さらには看護学部や医療福祉学部のカリキュラムにも心理学が含まれる場合があります。

同じ「建築」に興味を持つ場合でも、工学部建築学科で構造設計を学ぶのか、デザイン学部で空間演出を学ぶのか、あるいは環境学部で持続可能な街づくりを研究するのかによって進む道は大きく変わります。
学部や学科の名前だけで判断せず、実際の授業科目や教授の研究テーマまで調べることで、進路の幅はぐっと広がります。

また、「医療に関心があるが医学部は難しい」と感じている人も少なくありません。
しかし医療の世界には、看護、リハビリ、臨床検査、放射線技術、栄養学など多様な領域があります。
学びたい分野を深掘りすることで、「自分が将来どのような形で社会に関わりたいか」というイメージがより明確になり、その結果として志望校選びがしやすくなります。

大学のキャンパス環境を体感する

大学生活は4年間続くため、環境が合うかどうかは大きな決定要因です。
都市部のキャンパスならアクセスの良さやアルバイトの選択肢が豊富で、活気ある学生生活を送れる一方、人の多さや生活費の高さ、競争の激しさに圧倒される人もいます。
反対に地方大学では落ち着いた環境で勉強に集中しやすく、学生同士の絆が強まる傾向がありますが、都市部に比べると就職活動や課外活動の機会は限られる場合もあります。

こうした点はパンフレットやウェブサイトの情報だけでは判断できません。
実際にオープンキャンパスに参加し、キャンパスを歩き、教室に座り、教授や先輩の話を聞いてみることで初めて「ここで学ぶ自分」をイメージできます。
例えば東京の大学に憧れていた生徒が、実際に足を運んでみると人の多さに圧倒され、逆に地方大学の穏やかな雰囲気が自分に合っていると気づく、といったケースは少なくありません。
直感的に「ここなら頑張れそう」と思える感覚も志望校選びの大切な要素です。

将来のキャリアを意識してみる

大学はゴールではなく、社会に出るためのスタート地点です。
だからこそ、卒業後にどのようなキャリアを描きたいのかを考えておくことは非常に重要です。
ある大学は大手企業への就職実績が豊富で、別の大学は資格取得や公務員試験に力を入れています。

例えば国際的な舞台で活躍したいなら、海外留学制度や国際交流プログラムが整っている大学を選ぶとよいでしょう。
教育系の道を目指すなら、教育実習の充実度や教員採用試験対策のサポートを確認する必要があります。
医療系を志望する場合には、附属病院や実習施設の有無が大きなポイントになります。

こうして「大学で得られる経験」を意識することで、単なる偏差値の比較では見えてこない魅力や価値が浮かび上がってきます。

「迷う自分」を受け入れる

志望校をなかなか決められないとき、多くの受験生は「自分が優柔不断だからだ」と責めがちです。
しかし大学選びは人生の分岐点であり、迷うのは自然なことです。
むしろ何も考えずに即断してしまうほうが危険で、後から「やっぱり違った」と後悔する可能性があります。

迷いは「将来を真剣に考えている証拠」です。
情報を集め、先生や家族に相談し、場合によってはオンライン家庭教師と面談しながら意見を整理していく過程で、自分の考えは少しずつ形を帯びてきます。
実際に「自分の希望を声に出して説明してみたら、初めて本当に進みたい方向が見えてきた」という生徒も少なくありません。

最後に大切なのは「納得感」

最終的に志望校を決めるときに一番大切なのは、偏差値でも評判でもなく「自分の納得感」です。
誰かに勧められたから、友達が行くからという理由で選んだ学校では、努力を続けるモチベーションが弱くなります。

たとえ合格が難しいとわかっていても「ここで学びたい」という気持ちが強ければ、それは挑戦する価値のある大学です。
逆に難易度が低くても、自分が学びたい内容や将来像と一致していれば、それが最良の選択になります。
重要なのは「自分で調べ、考え、決断した」というプロセスを経ているかどうかです。
その経験こそが、大学入学後や社会に出てからも自分の力になります。

学費だけでなく「進学後に必要なお金」まで考える重要性

志望校を選ぶ際に見落とされがちなのが、入学金や授業料といった学費以外に発生する費用です。
大学生活は、学ぶための授業料に加え、日常生活を送るための出費も大きな割合を占めます。
こうした点を把握しておかないと、「合格したけれど経済的に通えない」といった事態にもなりかねません。

大学ごとの学費の違い

まず基本となるのは大学へ納める授業料や入学金です。
国公立大学では4年間でおよそ240万円程度とされており、比較的負担は軽めです。
一方、私立大学では400万円から600万円程度かかるのが一般的で、理系学部や芸術系学部ではさらに高額になることもあります。
特に医学部や歯学部などの医療系学部は突出して費用が高く、6年間で3,000万円前後必要になる場合もあります。
これらは各大学の公式サイトや募集要項に詳細が掲載されているため、早い段階で確認しておくことが大切です。

学費以外にかかる費用の現実

大学に通うためには、授業料だけでなく生活に直結する費用も考慮しなければなりません。
自宅から通える距離であれば定期代程度で済みますが、遠方の大学に進学する場合は交通費がかさみます。
さらに一人暮らしを始めるとなれば、毎月の家賃や食費、光熱費などで年間100万円前後の出費になることも珍しくありません。
特に都市部では家賃相場が高く、仕送りやアルバイト収入がなければ生活を維持するのは難しいのが実情です。

こうした生活費は、家庭の経済状況や地域によって大きく変わりますが、学費とは別に4年間で数百万円規模の負担になることも多くあります。
そのため「学費だけを見て安心する」のではなく、トータルでどのくらい必要になるかを見積もることが重要です。

経済的な準備を「自分ごと」として考える

近年は18歳で成人となったこともあり、進学に伴う費用についても「親に任せきり」ではなく、自分自身が責任を持って考える姿勢が求められます。
将来的に奨学金を利用するのか、アルバイトと仕送りをどう組み合わせるのかといった点を、早いうちから家族と話し合っておくことが必要です。

奨学金には返済が必要なものと給付型のものがあり、条件や内容は大きく異なります。
返済型を利用する場合、卒業後の生活に負担がかかる可能性もあるため、「借りれば大丈夫」と安易に考えるのではなく、卒業後のキャリアや収入の見込みを踏まえて検討することが欠かせません。

まとめ

大学受験の志望校選びは、「学力の現状を知ること」「学びたい分野を見つけること」「大学生活の環境を体験すること」「将来のキャリアを意識すること」「迷う自分を肯定すること」というステップを通して整理できます。
決められないと悩んでいるあなたも、少しずつ行動に移すことで答えが見えてきます。
焦らずに一歩ずつ、自分の進むべき道を見つけていきましょう。

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教務代表 山田 祐大

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