高校受験はいつから始めるのがベスト?内申点・定期テスト・受験勉強の進め方を紹介
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「高校受験の勉強、うちの子はいつから始めさせればいいんだろう」 「まだ中学1年生だし、受験のことを考えるのは早すぎる?」 「部活を引退してから本気を出せば、まだ間に合うはず」
こうした疑問や思い込みを抱えている保護者や中学生は、実はとても多いものです。
特に第一子が中学生になったばかりの家庭では、「高校受験がどんなスケジュールで進むのか」が分からず、漠然とした不安だけが先行してしまいがちです。
結論から言えば、高校受験は「入試直前の数か月だけ頑張れば何とかなる」というものではありません。
中学1年生の4月から積み重ねてきた授業の理解度、定期テストの結果、提出物や授業態度までもが評価対象となり、それらが合否を左右する「内申点」という形で入試に影響してきます。
特に公立高校の入試では、学力検査の得点と内申点を合算して合否を判定する都道府県がほとんどです。つまり「受験勉強は中学3年生から本格化させればいい」という考え方は、内申点という土台部分を無視してしまっているという点で、実はかなりリスクの高い戦略なのです。
この記事では、
- 高校受験はいつから始めるのが理想的なのか
- 学年ごとに何をすべきなのか
- 内申点とはそもそも何で、どう計算されるのか
- 定期テスト対策と受験勉強の違いは何か
- 失敗しやすい勉強法にはどんなパターンがあるのか
- 効率よく受験勉強を進めるにはどうすればよいか
について、具体例を交えながら詳しく解説していきます。中学1年生の保護者の方にも、すでに受験学年を迎えている中学3年生の方にも役立つよう、幅広い時期を想定した内容になっています。
高校受験はいつから始めるのがベスト?

先に結論を述べると、高校受験に向けた準備は中学1年生の段階から始めるのが理想です。
ただし誤解のないように補足すると、これは「中学1年生から毎日何時間も机に向かって受験勉強をしなさい」という意味ではありません。むしろ中学1年生の時点でそこまでのボリュームは不要ですし、勉強に対する過度なプレッシャーはかえって学習意欲を損なう可能性もあります。
この時期に本当に大切なのは、次の3点に集約されます。
- 学校の授業内容をその都度理解すること
- 定期テストで安定して良い点数を取ること
- 毎日机に向かうという学習習慣を身につけること
なぜこの3つが重要なのでしょうか。それは、実際に受験勉強が本格化する中学3年生の秋から冬にかけて、入試範囲が「中学1年生から3年生までの3年間分」に及ぶからです。
例えば数学であれば、中学1年生で学ぶ正負の数や文字式、方程式の基礎は、中学2年生の連立方程式や一次関数、中学3年生の二次関数や相似・三平方の定理へとそのままつながっていきます。
英語も同様に、中学1年生で学ぶbe動詞や一般動詞の使い分けが理解できていなければ、中学2年生以降の複雑な文法事項を積み上げることはできません。
つまり、中学1・2年生のうちに習った内容をきちんと定着させていないと、中学3年生になってから「まず1・2年生の復習」に多くの時間を割かれることになり、本来であれば入試レベルの応用問題演習に充てるべき時間が削られてしまうのです。
このような理由から、「受験勉強そのものは中学3年生から本格化するとしても、受験の土台作りは中学1年生から」という考え方が、最も現実的で効果的なアプローチだと言えます。
高校受験で重要になる「内申点」とは?仕組みと注意点
高校受験において多くの受験生・保護者が見落としがちなのが、学力検査(いわゆる入試当日のテスト)だけが評価対象ではないという点です。
特に公立高校を志望する場合、学力検査の得点と同じくらい、あるいはそれ以上に重視されるのが内申点です。
内申点とはどのように決まるのか
内申点とは、通知表に記載される評定(5段階または10段階の数字)をもとに算出される点数のことです。
多くの都道府県では、9教科(国語・数学・英語・理科・社会・音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定を合計し、一定の計算式に基づいて入試の得点に換算します。
都道府県によっては、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定を2倍にして計算するなど、主要5教科と実技教科のバランスを取る仕組みを採用しているケースもあります。
そのため「英語と数学さえ得意ならOK」というわけにはいかず、実技教科も含めた総合的な学校生活への取り組みが問われることになります。
内申点に反映される具体的な評価項目
通知表の評定は、以下のような複数の要素を総合して決まります。
- 定期テストの得点
- 授業中の発言や取り組み姿勢(いわゆる「主体的に学習に取り組む態度」)
- 提出物の期限内提出とその完成度
- 単元ごとの小テストの結果
- 実技教科における実技試験や作品の出来栄え
- グループワークや発表への参加度
このように見ていくと分かる通り、内申点は「定期テストの一発勝負」で決まるものではなく、日々の学校生活の積み重ね全体が評価対象になっています。
だからこそ、受験直前になって慌てて内申点を上げようとしても、思うように上がらないケースが多いのです。
提出物を溜めてしまっていたり、授業態度に課題があったりすると、たとえ定期テストの点数が良くても評定が伸び悩むことがあります。
中学1年生の段階から、「通知表を意識した学校生活」を送ることが、結果的に高校受験全体を有利に進める近道になります。
内申点はいつからの成績が対象になるのか
内申点として評価される学年の範囲は都道府県によって異なります。
中学3年生の成績のみを対象とする地域もあれば、中学1年生から3年生までの3年間の成績を合算して評価する地域もあります。
自分が受験する都道府県の内申点の仕組みがどうなっているかは、早い段階で確認しておくことを強くおすすめします。
もし中学1年生からの成績が内申点に含まれる地域であれば、それだけ「今の成績が将来の受験に直結している」ということになるためです。
学年別|高校受験までの勉強スケジュール徹底解説

ここからは、学年ごとに何を優先して取り組むべきかを、より具体的に見ていきましょう。
中学1年生:基礎固めと学習習慣の確立が最優先
中学1年生の時期は、受験そのものよりも基礎固めと学習習慣の確立を最優先にすべき時期です。
この時期に身につけておきたいことは、主に次の3つです。
- 毎日机に向かう習慣(たとえ短時間でも「勉強を始めるハードル」を下げておく)
- 定期テストに向けた計画的な対策
- 英語・数学という「積み重ね教科」で苦手意識を作らないこと
特に英語と数学は、一つの単元でつまずくとその後の単元がすべて理解しづらくなる「積み重ね型」の教科です。
例えば英語であれば、be動詞と一般動詞の違いが曖昧なまま次の単元に進んでしまうと、疑問文や否定文の作り方でつまずき、そこからさらに複雑な文法事項の理解が難しくなっていきます。
そのため、定期テスト前の一夜漬け的な勉強に頼るのではなく、平日30〜60分程度の学習を毎日継続することが、中学1年生の時期には最も効果的です。
分からない部分をその都度解消しておくことで、後々の学習負担を大きく減らすことができます。
また、この時期から「なぜ勉強するのか」「将来どんな進路に進みたいのか」といった話を家庭内でさりげなく話題にしておくことも、後の学習意欲につながります。
中学2年生:学習内容の高度化と成績の分岐点
中学2年生になると、学習内容の難易度が一気に上がります。
実際、多くの生徒がこの時期に成績を落としやすいというデータもあり、「中だるみ学年」とも呼ばれることがあります。
数学では連立方程式や一次関数、図形の証明問題など抽象度の高い単元が増え、英語では過去形・未来形・比較表現・不定詞など、覚えるべき文法事項が急激に増加します。
理科でも化学変化やイオン、電流と磁界など、暗記だけでは対応しきれない思考力を要する単元が登場します。
中学2年生の時期に意識すべきポイントは、以下の通りです。
- 苦手単元をその都度つぶし、持ち越さないこと
- 定期テストで安定して点数を取れる状態を維持すること
- 特に英語・数学・理科を重点的に復習すること
- 志望校について情報収集を始めること
志望校について調べ始めるのも、この中学2年生の時期からがおすすめです。
オープンキャンパスや学校説明会に足を運んだり、先輩や先生から話を聞いたりすることで、「この高校に行きたい」という具体的な目標が生まれると、日々の勉強への取り組み方にも良い変化が現れやすくなります。
目標が明確になることで、「なんとなく勉強する」状態から「合格のために勉強する」状態へと意識が切り替わっていくのです。
中学3年生(4月〜7月):内申点対策と基礎固めの両立期間
中学3年生になると、周囲の雰囲気も変わり、受験を強く意識する生徒が増えてきます。
しかし焦って入試対策ばかりに時間を割くのではなく、この時期もまずは定期テストを最優先すべきです。
その理由は明確で、多くの都道府県では中学3年生の通知表の評定が内申点に大きく反映されるためです。
中学3年生の1学期・2学期の成績が、そのまま受験の合否に直結すると言っても過言ではありません。
この時期にバランスよく取り組むべきことは、以下の3点です。
- 定期テスト対策(内申点に直結するため最優先)
- 苦手教科・苦手単元の克服
- 中学1・2年生の学習内容の復習
定期テスト対策と受験対策を「別物」として捉えるのではなく、「定期テストの勉強がそのまま受験勉強にもつながっている」という意識で取り組むことが、この時期の効率を大きく左右します。
中学3年生(夏休み):受験における最大の勝負どころ
高校受験において、最も重要な期間と言えるのが夏休みです。
学校の授業がない約40日間をどう使うかで、その後の偏差値の伸びが大きく変わってきます。
夏休みに取り組むべきことは、主に次の3つです。
- 中学1・2年生の学習内容の総復習
- 苦手単元の徹底的な克服
- 入試レベルの問題演習への着手
この時期は「何を勉強するか」だけでなく「どのくらいの時間、何を優先して勉強するか」という計画性が非常に重要になります。
漠然と問題集を解くのではなく、まずは中学1・2年生の内容を総復習し、自分の弱点を洗い出したうえで、優先順位をつけて対策を進めていくことが効果的です。
また、この時期から模試を受け始める生徒も多く、模試の結果をもとに自分の現在地と志望校とのギャップを客観的に把握することも重要な取り組みの一つです。
中学3年生(9月〜受験本番):過去問演習と実戦力の強化
2学期以降は、いよいよ入試本番に向けた実戦的な対策が中心になります。
この時期の中心的な取り組みは、次の3つです。
- 志望校の過去問演習
- 模試の受験と結果分析
- 志望校の出題傾向に合わせた対策
特に重要なのが、間違えた問題をそのままにせず、「なぜ間違えたのか」「どの知識・解法が抜けていたのか」を分析し、同じミスを繰り返さないようにすることです。
過去問を解いて答え合わせをするだけで満足してしまう受験生は少なくありませんが、本当に得点力を伸ばすためには、間違いの原因を分析し、解き直しを行うプロセスこそが重要になります。
定期テスト対策と受験勉強はどう違うのか?
「うちの子は定期テストの勉強しかしていないけれど、それで大丈夫なのだろうか」という質問も、保護者の方からよく寄せられます。
結論から言えば、中学1・2年生の時期においては、定期テスト対策そのものが受験勉強になります。
定期テストは、学校の授業で習った範囲がきちんと理解できているかを確認するためのテストです。
一方で高校受験の入試は、中学1年生から3年生までの3年間分の学習内容がすべて出題範囲となります。
この違いを踏まえると、最も効率的な学習の流れは次のようになります。
- 定期テストの範囲を通じて、その都度内容をしっかり理解する
- 長期休み(春休み・夏休み・冬休み)を使って、それまでの内容を復習する
このサイクルを中学1年生から継続していくことで、中学3年生になったときに「一から総復習しなければならない」という状態を避けることができ、入試レベルの応用問題演習によりスムーズに移行できるようになります。
高校受験で失敗しやすい勉強法とその改善策
ここでは、多くの受験生が陥りがちな「失敗パターン」を具体的に紹介します。
自分やお子さんに当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
部活が終わるまで本気を出さない
「部活動を引退してから本気で勉強すればいい」と考えている生徒は少なくありません。
しかし、実際に部活を引退する頃には、すでに多くの受験生が受験勉強を本格的にスタートさせています。
部活動に打ち込むこと自体は決して悪いことではなく、むしろ体力面や精神面での成長にもつながる大切な経験です。
しかし、「部活が終わってから」という発想では、周囲との差が開いた状態からスタートすることになりかねません。
部活と勉強を無理のない範囲で両立させる工夫が、結果的に受験本番での余裕につながります。
苦手教科を後回しにする
得意教科ばかりを勉強していると、点数が伸びやすく安心感を得られるため、つい苦手教科の対策を後回しにしてしまいがちです。
しかし、高校入試の多くは5教科の合計点、あるいは内申点と学力検査を合算した総合得点で合否が決まります。
得意教科で満点近くを取れたとしても、苦手教科で大きく点数を落としてしまえば、総合点は伸び悩んでしまいます。
苦手教科こそ早い段階から少しずつ対策を進め、「大きく崩れない」レベルまで底上げしておくことが重要です。
インプットばかりで問題演習をしない
参考書や教科書を読むだけで「理解したつもり」になってしまい、実際に問題を解く演習量が不足しているケースも非常に多く見られます。
しかし、実際の入試では「知っているかどうか」ではなく「その場で使いこなせるかどうか」が問われます。
参考書を読むインプットの学習だけでは、実戦で得点力を発揮することは難しいのです。
学力を効果的に伸ばすためには、次のようなサイクルを繰り返すことが重要です。
- 問題を解いてみる
- 間違えた箇所を確認する
- 解説を読んで理解し直す
- 時間を置いて、もう一度同じ問題を解き直す
この「解く→間違える→解き直す」というサイクルこそが、最も効率よく学力を伸ばす方法だと言えます。
計画を立てずに闇雲に勉強する
特に夏休みなどのまとまった時間があるときに起こりやすい失敗が、「計画を立てずに、その日の気分で勉強内容を決めてしまう」というパターンです。
計画性のない学習は、得意教科ばかりに時間を使ってしまったり、苦手教科への対策が疎かになったりと、バランスの悪い学習につながりがちです。
夏休みなどの長期休暇に入る前には、「いつまでに、何を、どのレベルまで仕上げるか」という大まかな計画を立てておくことをおすすめします。
高校受験に向けたおすすめの勉強時間の目安
学年ごとの勉強時間の目安をまとめると、以下のようになります。
もちろん個人差はありますが、一つの参考基準として捉えてください。
中学1年生
- 平日:30〜60分程度
- 定期テスト2週間前からは重点的に対策
中学2年生
- 平日:60〜90分程度
- 長期休み中は既習範囲の復習を実施
中学3年生
- 平日:2〜3時間程度
- 休日:5〜8時間程度
- 夏休み期間中は毎日計画的に学習を進める
ここで大切なのは、「勉強時間の長さ」そのものよりも、毎日継続すること、そして目的意識を持って取り組むことです。
ただ長時間机に向かっているだけでは、効果的な学習にはつながりません。
時間を区切り、目標を明確にした上で学習に取り組むことが、限られた時間の中で最大の成果を出すコツです。
家庭教師を活用すると高校受験に強くなる理由
高校受験に向けた勉強を進める中で、多くの生徒や保護者が直面するのが「分からないところをどう解決すればいいのか分からない」という悩みです。
学校の授業だけでは理解しきれなかった部分や、参考書を読んでも解決しない疑問点は、その都度きちんと解消しておくことが、長期的な学力の伸びにつながります。
オンライン家庭教師を活用することには、主に次のようなメリットがあります。
- 一人ひとりの理解度や目標に合わせた学習計画を立ててもらえる
- 苦手教科・苦手単元を重点的に指導してもらえる
- 定期テスト対策と受験対策の両方をバランスよく進められる
- 自宅にいながら効率的に学習できる環境が整う
- 学習習慣そのものが自然と身についていく
特に「何から手をつければいいのか分からない」という状態にある生徒ほど、早い段階でプロの視点から学習計画を立ててもらうことで、無理なく着実に実力を伸ばしていくことができます。
独学だけでは気づきにくい弱点や、効率の悪い勉強法のクセなどを、第三者の視点で客観的に見直してもらえる点も大きな利点です。
まとめ
高校受験は、中学3年生になってから慌てて始めるものではありません。
本格的な受験勉強そのものは中学3年生の時期から加速していくとしても、その土台となる中学1年生・2年生の学習内容の定着や、定期テストの結果、そして日々の学校生活の積み重ねによって決まる内申点が、最終的な合否を大きく左右します。
中学1年生の段階から学習習慣を身につけ、定期テストを大切にしながら内申点を着実に積み上げていくこと、そして苦手教科を早い段階から少しずつ克服し、夏休みなどの長期休暇には総復習を徹底しておくこと。
さらに、こうした取り組みを場当たり的に行うのではなく、具体的な学習計画を立てたうえで地道に継続していくことこそが、高校受験を成功させるための本質的なポイントだといえます。
受験勉強は、早く始めれば始めるほど時間的・精神的な余裕が生まれ、それが本番での自信にもつながっていきます。
「まだ早い」と思うタイミングこそが、実は始めどきなのかもしれません。
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