内申点を上げるには?2学期から実践したい勉強法と学校生活の見直しポイント
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高校受験が視野に入ってくると、「内申点をもっと上げたいけれど、具体的に何を変えればいいのかわからない」「1学期の成績が期待していたより振るわなかったけれど、2学期からの巻き返しは可能なのか」と悩む中学生は少なくありません。
内申点は、定期テストの点数だけで機械的に決まるものではなく、授業への取り組み方や提出物の内容、日々の課題へのかかわり方といった積み重ねも評価に大きく影響します。
ですから、1学期の結果が思わしくなかったとしても、「もう挽回できない」と早々にあきらめる必要はまったくありません。
むしろ2学期は、それまでの勉強のやり方や学校での過ごし方を根本から見直し、評価につながる行動を一つずつ積み上げていくための重要な期間だといえます。
本記事では、内申点がどのような仕組みで決まるのかを整理したうえで、2学期に中学生が意識すべきポイントや、成績を伸ばすために実践できる具体的な勉強法を紹介していきます。
そもそも内申点とはどのようなものか

一般的に「内申点」と呼ばれているのは、中学校で出される各教科の評定をベースにして、高校入試の選考資料として利用される数値のことです。
どの学年の評定がどの程度入試に反映されるのか、また各教科をどう計算に組み込むのかについては、都道府県や高校によって仕組みが異なります。
受験を意識しているなら、自分の住んでいる地域の入試制度を早い段階でチェックしておくことが欠かせません。
現行の中学校における学習評価は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点を軸に組み立てられています。
文部科学省もこの3観点にもとづいて、各教科の評価を整理する方針を示しています。
つまり、「テストの点数さえ高ければ自動的に最高評価がつく」というような単純な構造にはなっていないのです。
もちろん定期テストの結果は評価において大きな比重を占めますが、それに加えて、学んだ内容をきちんと理解し活用できているか、自分の考えを言葉にして表現できているか、学習を振り返りながら次に生かそうとしているかといった側面も見られています。
内申点を伸ばしたいのであれば、テスト対策だけに集中するのではなく、日々の学習の取り組み方全体を見直す視点が求められます。
2学期からでも内申点を伸ばすことはできるのか

「1学期の通知表が思わしくなかったから、内申点はもうこれ以上は上がらないだろう」と考えてしまう生徒もいますが、実際には2学期以降どう行動するかによって評価は十分に変化しうるものです。
特に、1学期の評価が伸び悩んだ理由が「課題や提出物をきちんと出せていなかった」「テスト勉強に取りかかるタイミングが遅かった」「授業の内容を消化しきれないまま次へ進んでしまった」といったことにあるなら、改善の余地は多分に残されています。
大事なのは「内申点を上げたい」という気持ちだけで終わらせず、なぜその評価になったのかを自分なりに分析してみることです。
たとえば数学の評定が「3」だったとしても、その理由がテストの点数が平均的だったからなのか、テストの出来自体は悪くなかったものの提出物や課題の取り組み姿勢に問題があったのかによって、次に取るべき対策はまったく違ってきます。
通知表には観点別の評価が記載されていることもあるので、まずはどの観点に課題が残っているのかを確認してみましょう。
自分ではどこを直すべきかがはっきりしない場合は、担当の先生に「次に評価を上げるには、どの部分を意識すればよいでしょうか」と直接尋ねてみるのも有効な方法です。
内申点アップのカギを握る定期テスト対策
内申点を伸ばすうえで、定期テストの重要性は依然として大きいものがあります。
とりわけ「知識・技能」の観点では、授業で学んだ内容をどれだけ理解し、必要な知識や技能を身につけられているかが問われます。
また「思考・判断・表現」についても、記述式の問題や資料の読み取り、理由の説明を求める設問などを通じてチェックされることが多くあります。
文部科学省も、学習評価はペーパーテストのみに頼るのではなく、説明や観察・実験、式やグラフを用いた表現など、多様な方法を組み合わせて行う方針を打ち出しています。
そのため、教科書の記述をただ丸暗記するだけの勉強法では、十分な対応が難しい場合があります。
たとえば社会科であれば、用語そのものを覚えるだけでなく「なぜその出来事が起きたのか」という背景まで説明できるようにしておく必要があります。
数学であれば、公式を暗記するにとどまらず、どんな場面でどの公式を選んで使うべきかを見極める判断力が求められます。
2学期に成績を伸ばしていきたいなら、テスト直前になって一気に詰め込むのではなく、授業を受けたその週のうちに内容を復習する習慣を身につけることをおすすめします。
授業内容をきちんと理解した状態でテスト期間に入れば、テスト前の時間を「一から覚え直す作業」ではなく、「問題演習と弱点の補強」に充てられるようになります。
提出物は「出すこと」より「中身」を意識する
内申点を意識している中学生にぜひ見直してほしいのが、学校で課される提出物への取り組み方です。
ワークやプリント、レポート、ノートなどを期限内に出すことは最低限のルールですが、単に提出さえすればよいというわけではありません。
空欄が目立っていたり、丸付けをせずに提出していたり、間違えた問題をそのまま放置していたりすると、学習にどう向き合っているかが十分に伝わらない可能性があります。
逆に、間違えた問題を解き直したり、理解が浅かった部分を振り返って書き加えたりすることは、学習を改善しようとする姿勢として評価につながりやすくなります。
特に気をつけたいのが、提出期限の直前になってあわててワークを終わらせようとするパターンです。
テスト前日に答えを見ながらワークの空欄を埋めるだけでは、学力はほとんど伸びません。
それどころか、提出物が「勉強のための教材」ではなく「こなすだけの作業」になってしまうと、定期テスト対策としての効果も薄れてしまいます。
学校のワークは、授業で扱った範囲をその都度並行して進めておくのが理想的です。
そうすれば提出期限に追われずに済むだけでなく、テスト前に同じ範囲を2周、3周と繰り返し解く時間も確保できます。
「主体的に学習に取り組む態度」を誤解しない
内申点について調べていると、「授業中に積極的に手を挙げれば評価が上がる」「先生に対して意欲をアピールすればよい」といった情報を目にすることがあります。
しかし「主体的に学習に取り組む態度」という観点は、発言や挙手の回数の多さだけをものさしにしているわけではありません。
文部科学省は、この観点について、学習に対して粘り強く向き合おうとしているかという側面と、自分自身の学習状況を把握しながら学び方を調整しようとしているかという側面から評価する考え方を示しています。
たとえば、問題を間違えた際にその原因をきちんと確認する、先生からのアドバイスを次の課題に反映させる、自分の苦手分野に自ら気づいて勉強のやり方を変えていく、といった行動が重視されます。
つまり大切なのは「やる気があるように見せる」ことではなく、自分自身の課題をしっかり把握し、それを克服するために工夫しながら学び続けようとする姿勢そのものです。
授業中の過ごし方を見直す
内申点を上げたいなら、家庭での学習だけでなく、学校の授業への向き合い方そのものを見直してみる価値があります。
授業は、テストに出る内容を最初にインプットする場です。
ここでしっかり理解できていれば、家庭学習にかける時間を短縮することができます。
反対に、授業中に内容を消化できないまま時間だけが過ぎてしまうと、結局は家に帰ってから一からやり直さなければならなくなります。
授業中は、先生の説明をただノートに書き写すだけでなく、「なぜそうなるのか」「自分はどこまで理解できているのか」を意識しながら聞くことが重要です。
理解が曖昧な部分には印をつけておき、授業後や家庭学習の時間に確認するだけでも、学習の効率は大きく変わってきます。
また、発表や話し合い、レポート作成、実験、作品制作といった活動も、学習評価の対象になることがあります。
文部科学省も、ペーパーテストに限定せず、論述やレポート、発表、話し合い、作品制作などを含めて多面的・多角的に評価する方針を示しています。
「評価されるのはテストだけ」と思い込まず、日々の授業や課題の一つひとつに丁寧に取り組む姿勢が求められます。
苦手教科を放置しないことが全体の底上げにつながる
内申点を上げたいとき、「得意な英語を4から5にしよう」といった発想に目が行きがちですが、同時に苦手教科を底上げする視点も欠かせません。
たとえば5教科の中で1教科だけ極端に評価が低い場合、その教科を重点的にてこ入れすることで、全体の内申点が大きく改善する可能性があります。
特に2学期は、数学や英語を中心に学習内容の難易度が上がりやすい時期にあたります。
数学では関数や図形など、これまでに学んだ内容を土台にして考える単元が増えていきます。
英語でも文法事項が積み重なっていくため、1学期までの内容の理解が不十分だと、新しい単元でつまずきやすくなります。
「今学んでいる内容が理解できない」と感じたときは、その単元だけを見直すのではなく、原因となっている過去の単元まで遡って確認することが大切です。
たとえば中学2年生で一次関数につまずいている場合、中学1年生で学んだ比例・反比例や方程式の理解が十分でないケースが少なくありません。
つまずきの根本原因を突き止め、必要なところまで戻って学び直すことで、授業の理解度も定期テストの得点も改善しやすくなります。
実技4教科も軽視しない
高校入試の内申点というと、国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科ばかりに意識が向きがちな中学生も多いのではないでしょうか。
しかし多くの地域では、音楽、美術、保健体育、技術・家庭といった実技系の教科の評定も入試の内申に組み込まれています。
地域によっては、実技教科をむしろ重視する形で点数化している仕組みもあります。
そのため、「主要5教科さえ頑張れば問題ない」という考え方はあまりおすすめできません。
実技教科についても、定期テストがある場合は早めに準備を始め、授業中の実技や作品制作、レポートなどにも真剣に取り組むようにしましょう。
実技が苦手だからといって、最初からあきらめる必要はありません。
上手にこなせることだけがすべての評価基準ではなく、授業で示された目標に対してどこまで到達できているか、学習を通じてどのように改善しようとしているかという視点も評価に含まれます。
まずは先生から提示される評価基準や課題の条件を確認し、それに沿って着実に取り組むことが大切です。
内申点を伸ばすなら「テストが終わったあと」の行動も変える
定期テストが返却された日、点数だけを確認してそのままテスト用紙をしまい込んでいないでしょうか。
成績を着実に伸ばしている生徒ほど、テストが終わったあとの振り返りを丁寧に行っています。
たとえば数学で計算ミスをしてしまった場合、「単なるケアレスミス」で片づけてしまうと、次のテストでも同じ失敗を繰り返す可能性が高くなります。
途中式を省略していなかったか、符号の見落としがなかったか、時間配分に問題があって焦ってしまったのかなど、原因を掘り下げて考えることで、具体的な改善策が見えてきます。
英語であれば、単語の暗記が不十分だったのか、文法の理解が浅かったのか、長文を読む時間が足りなかったのかによって、必要な対策は異なってきます。
「何点だったか」という結果だけでなく、「なぜその点数になったのか」というプロセスを分析することが重要なポイントです。
自分の学習方法を振り返り、次のテストに向けてやり方を修正していくことは、学力の向上だけでなく、主体的に学ぶ姿勢そのものの評価にもつながります。
2学期から内申点を上げるための学習サイクル
2学期から成果を変えていきたいなら、特別な勉強法を探し求めるよりも、まずは日々の学習リズムを安定させることを優先しましょう。
学校から帰ったら、その日に習った内容をたとえ短時間でも構わないので振り返る習慣をつけます。
数学であれば授業で扱った問題をもう一度自力で解いてみる、英語であれば新しく出てきた単語や文法をおさらいする、といった具合です。
理科や社会も、教科書やノートを読み返して重要ポイントを確認しておくだけで、テスト前にかかる負担が大きく変わってきます。
さらに、学校のワークを授業の進度に合わせて日々進めておけば、テストの2〜3週間前の時点で一通りの範囲を終わらせておくことができます。
テスト直前の期間は、すでに解ける問題を繰り返すのではなく、「まだ解けない問題」に集中して時間を使うようにしましょう。
このサイクルを継続するだけでも、テスト直前になって膨大な範囲を一気に詰め込む従来の勉強スタイルから抜け出すことができます。
頑張っているのに成績が上がらないときに見直したいこと
毎日きちんと勉強しているつもりなのに、なかなか成績に結びつかないという中学生も一定数存在します。
そうした場合、勉強時間をむやみに増やす前に、まずは「勉強のやり方」そのものを点検してみることをおすすめします。
ノートを丁寧にまとめることに時間をかけすぎていたり、教科書を繰り返し読むだけで実際の問題演習が不足していたりすると、勉強時間は長くてもテストの得点には結びつきにくくなります。
また、自分では理解できているつもりでも、実際に問題を解いてみるとうまく解けないというケースも珍しくありません。
「内容がわかった」ということと「自分の力だけで解ける」ということは、似ているようでまったく別のものです。
学習したあとには、教科書や解答を閉じた状態で、自分の力だけで問題が解けるかどうかを確認する習慣をつけましょう。
何をどう改善すればよいのか自分では判断がつかない場合は、学校の先生や塾の講師、家庭教師など第三者に学習の様子を見てもらうのも一つの有効な手段です。
現在の点数や評価そのものだけに注目するのではなく、「どの単元でつまずいているのか」「どのような勉強の進め方になっているのか」を客観的に確認することで、改善すべきポイントが見えてくることがあります。
まとめ
内申点を上げるうえで大切なのは、定期テストの直前だけ全力を出すことではありません。
定期テスト対策はもちろん重要な要素ですが、それに加えて、日々の授業への向き合い方、提出物の中身、課題への取り組み方、テスト後の振り返りといった一つひとつの積み重ねが、最終的な成績の向上につながっていきます。
特に2学期は学習内容の難易度が上がりやすく、1学期までに残っていた苦手分野が表面化しやすい時期でもあります。
「よくわからないけれど、そのうち何とかなるだろう」とつまずきを放置してしまうと、次の単元でも同じようにつまずいてしまう可能性が高くなります。
理解できていない部分が見つかった時点で、思い切って以前の単元まで戻り、一つひとつ丁寧に理解し直していくことが大切です。
また、内申点のためだけに無理に学校生活を作り変えようとするのではなく、「できなかったことをできるようにしていく」「自分なりの勉強方法を改善していく」という意識を持ち続けることも忘れてはいけません。
1学期の成績が思うような結果でなかったとしても、それだけで今後の評価がすべて決まってしまうわけではありません。
まずは現時点での評価を丁寧に確認し、テスト、提出物、授業態度、家庭学習それぞれの場面で改善できるポイントを一つずつ見つけていきましょう。
2学期から行動を変え、それを継続していくことこそが、内申点を上げるための確かな第一歩になります。