中学生が「勉強の仕方がわからない」ときの正しい勉強法!つまずきの原因から教科別のコツまで
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中学生になると授業のペースが上がり、学ぶ内容も一気に難しくなります。
英語は単語や文法が増え、数学は正負の数から方程式、関数、図形へと、単元同士のつながりを理解しなければなりません。
理科や社会も覚えることが増え、定期テストでは複数の教科を並行して対策する必要があります。
そのため、次のような悩みを抱える中学生は少なくありません。
- 勉強しなきゃとは思うけれど、何から手をつければいいかわからない
- 机には向かっているのに、点数が上がらない
- 教科書を読んでいるが、これで合っているのか不安
やみくもに長時間勉強しても、成果に結びつかないことがあります。
大切なのは時間の長さよりも、「何を・どの順番で・どんな方法で」進めるかです。
この記事では、勉強法に迷ったときの基本の考え方、教科別のコツ、家庭で続けるためのポイントを解説します。
勉強の仕方がわからないのは、めずらしいことではない

勉強法がわからないのは、やる気がないからではありません。
中学に入ると、学習環境そのものが大きく変わるからです。
小学校とは学習のスピードも進め方も違う
小学生の頃は、授業を聞いて宿題をこなせば、ある程度理解できていた子も多いでしょう。
ところが中学校では授業の進みが速く、一度つまずくと後の単元にまで影響します。
自分で管理することが増える
部活動や行事で忙しくなる中、宿題・予習・復習・テスト対策を自分で管理しなければなりません。
一方で、「どの教科を優先すべきか」「どこまでやれば十分か」「問題集は何周すればいいか」といった具体的なやり方は、意外と教わる機会がありません。
だからこそ「もっと勉強しなさい」と言うだけでは解決しにくいのです。
まずは、その子に合った進め方を知ることが出発点になります。
最初にやること:「何がわからないのか」を具体的にする
勉強法を変える前に、つまずきの中身をはっきりさせましょう。
「わからない」の中身は人それぞれ
「勉強の仕方がわからない」といっても、状態は次のように分かれます。
- 授業の内容そのものが理解できていない
- 授業はわかるが、家で何を復習すればいいかわからない
- 問題を解けば理解できるのに、勉強を始めるまでが大変
- テスト前しか勉強しておらず、普段の習慣がない
「勉強が苦手」とひとまとめにしない
たとえば数学なら、計算はできるが文章題が苦手なのか。
英語なら、単語は覚えられるが英文が作れないのか。
原因が違えば、必要な対策も変わります。
苦手な場所を具体的に押さえるほど、改善しやすくなります。
勉強の基本は「理解→演習→確認」
勉強の基本サイクルは次の3段階です。
- 理解する
- 問題を解く
- 間違えたところを確認する
うまくいかないときは、どこかの段階が抜けていることがよくあります。
読むだけで終わっているケース
読んでいるときは「わかった」と感じても、いざ問題になると解けないことがあります。
これは「わかったつもり」の状態です。
理解しないまま問題を解き続けるケース
特に数学や英語では、考え方やルールを押さえないまま演習を重ねても、応用問題に対応できません。
授業・教科書・解説で内容を理解し、問題を解き、間違えた部分を見直す。
この流れを繰り返すことが、成績アップの土台になります。
ノートと間違い直しの正しい使い方

ノートをきれいにまとめるだけでは、力はつかない
真面目な子ほど、ノート作りに時間をかけすぎてしまいがちです。
ノートを整理すること自体は悪くありませんが、教科書の丸写しや色分けが目的になると、時間のわりに効果が上がりません。
勉強の本質は「書くこと」ではなく、「理解し、思い出し、自分の力で答えられるようになること」です。
たとえば社会なら、教科書を何度も書き写すより、一度理解したあとに教科書を閉じて「この出来事はなぜ起きた?」「この人物は何をした人?」と自分に問いかけるほうが、記憶に残ります。
ノートは目的ではなく、理解するための道具と考えましょう。
間違えた問題こそ、成績を伸ばすカギ
成績が伸びる子と伸びにくい子の違いは、間違いへの向き合い方に表れます。
丸付けをして終わりにする子は多いのですが、大事なのはそのあとです。
なぜ間違えたのかを確認し、もう一度自力で解けるようにして、初めて「できる問題」になります。
- 数学の場合: 計算ミスなのか、公式を覚えていなかったのか、問題文を読み違えたのか
- 英語の場合: 単語を知らなかったのか、文法が理解できていなかったのか、語順を間違えたのか
間違えた問題は、できなかった証拠ではなく、次に勉強すべき場所を教えてくれるヒントです。
できなかった問題だけを、時間を空けてもう一度解く習慣をつけると、少ない時間でも効率よく力が伸びます。
教科別の勉強のコツ
数学:まずは基本問題を確実に
苦手な場合、いきなり難問に挑む必要はありません。
教科書の例題や学校のワークで、基本問題を自力で解ける状態を目指しましょう。
数学は前の単元が次の単元につながっているため、わからないところを放置すると、わからない範囲が広がってしまいます。
たとえば方程式でつまずいているなら、原因は正負の数や文字式の計算にあるかもしれません。
今習っている範囲にこだわらず、必要なら前の単元に戻ることも大切です。
基本問題を解き、丸付けをして、間違いをやり直す。
この繰り返しだけでも、理解は少しずつ安定します。
英語:単語と文法を分けて考える
「英文が読めない」と感じたら、原因が単語にあるのか文法にあるのかを切り分けます。
知らない単語が多ければ意味は取れませんし、単語がわかるのに全体が理解できないなら、文法や語順の理解が不足している可能性があります。
単語は一度に大量に覚えるより、毎日少しずつ繰り返すほうが定着します。
文法はルールを覚えたあとに、実際に英文を作ったり問題を解いたりしましょう。
見る・読むだけでなく、自分で答える練習を取り入れることで、テストで使える知識になります。
国語:「なんとなく読む」から卒業する
定期テストや高校入試では、本文を正確に読み取り、根拠をもとに答える力が問われます。
基本は、本文に書かれている内容だけを手がかりにすること。
「自分ならこう思う」ではなく、「筆者はどう説明しているか」「登場人物はなぜそうしたのか」を本文から探します。
また、漢字・文法・古文は、繰り返すほど得点しやすい分野です。
文章問題ばかりに時間を使わず、確実に取れる部分を増やしていきましょう。
理科・社会:流れを理解して覚える
暗記科目と思われがちですが、用語だけを覚えても忘れやすくなります。
社会なら「いつ・誰が・何をしたか」に加えて、「なぜ起きたのか」「その結果どうなったのか」という流れを意識します。
理科も、実験結果を丸暗記するのではなく「なぜそうなるのか」を理解しておくと、問題の形が変わっても対応できます。
まず教科書や授業ノートで理解し、そのあとワークや一問一答で確認する流れがおすすめです。
勉強を続けるための習慣づくり
時間の長さより、毎日続けること
「毎日2時間やる」といきなり決めても、続かないことがあります。
まずは机に向かう習慣づくりが先です。最初は20〜30分でかまいません。
- 帰宅して少し休んだら、数学のワークを2ページ進める
- 夕食後に英単語を10個確認する
- 寝る前に、その日の授業を10分だけ見直す
「何時から何時まで」という時間の目標より、「何をやるか」を決めたほうが行動しやすくなります。
長時間まとめてやるより、短くても継続するほうが定着しやすいのです。
テスト前だけでなく、ふだんから復習する
テスト直前にワークを一気に終わらせようとすると、勉強時間の大半が「提出物を片づける作業」になってしまいます。
理想は、習った範囲のワークをふだんから少しずつ進めておくこと。
そうすればテスト前は、一度解いた問題をもう一度解き、できなかったところを中心に復習できます。
テスト勉強では、新しく覚える時間だけでなく、「すでに勉強したことを思い出す時間」を増やすことが大切です。
勉強計画は、細かく決めすぎない
勉強が苦手な子ほど、立派な計画を立てがちです。
しかし予定を分刻みで決めると、一度ずれただけで全部が崩れてしまいます。
「19時〜19時30分は数学、19時30分〜20時は英語」と決めるより、「今日は数学ワーク4ページ、英単語20個、理科のワーク2ページ」のように、やる内容で決める方法もあります。
その日の予定や体調によって、使える時間は変わります。
無理のない計画で「できた」を積み重ねることが、継続につながります。
保護者のかかわり方と、第三者への相談
「勉強しなさい」より「一緒に整理」を
勉強していない姿を見ると、つい「勉強しなさい」と言いたくなるものです。
でも、やり方そのものに困っている子には、言われても何をすればいいかわかりません。
次のように、現状を一緒に整理してみましょう。
- 一番困っている教科はどれ?
- 学校のワークはどこまで進んでいる?
- わからないところはどこ?
また、成績だけでなく過程にも目を向けてください。
「昨日よりワークが進んだ」「毎日英単語を続けられた」「前に間違えた問題が解けた」といった変化を認めることが、本人の継続する力になります。
7-2 自分に合う勉強法がわからないときは、第三者に相談する
本人や家庭だけで見直しても、うまくいかないことはあります。
どこでつまずいているのかわからない、何度やっても成績が上がらない、というときは、学校の先生、塾、家庭教師などに相談する方法があります。
現在の学力を確認したうえで、次のように整理してもらえます。
- 数学は1年生の内容まで戻ったほうがいい
- 英語は文法より先に単語を増やしたほうがいい
- テスト勉強の開始時期を早めたほうがいい
家庭教師やオンライン家庭教師は、理解度に合わせて内容を調整しやすいのが特徴です。
集団授業で質問しにくい子や、自分のペースで進めたい子にとっても、ひとつの選択肢になります。
まとめ
「勉強の仕方がわからない」と感じているときは、勉強時間を増やすだけでは不十分です。
まず自分がどこで困っているのかを確認し、「理解する→問題を解く→間違いをやり直す」という基本の流れをつくりましょう。
教科ごとの要点は次のとおりです。
- 数学: 基本問題を繰り返す
- 英語: 単語と文法を分けて学ぶ
- 理科・社会: 内容の流れを理解する
- 国語: 本文を根拠に答える練習をする
最初から完璧な勉強法を身につける必要はありません。
まずは「今日やること」をひとつ決めて実行し、できなかった問題をもう一度解いてみる。
その小さな積み重ねが、学習習慣と成績の変化につながっていきます。
それでも成果が出ない、自分に合う方法がわからないというときは、一人で抱え込まず、学校の先生や家庭教師などに相談しながら整理していきましょう。