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数学が苦手を克服する方法!小中高それぞれの勉強のコツと対策

数学が苦手を克服する方法!小中高それぞれの勉強のコツと対策 公開日:

「数学がどうしても苦手」「数字を見るだけで憂うつになる」子どもたちからよく聞かれる悩みのひとつが数学です。
特に一度つまずくとそのまま苦手意識が強くなり、学習全般に対する自信を失うケースも少なくありません。
しかし数学は積み重ねの教科であり、段階に応じた正しいアプローチを取ることで、苦手を克服し得意分野へと変えていくことができます。


本記事では、小学生・中学生・高校生それぞれの学習段階での特徴やつまずきやすいポイント、克服のための工夫を詳しく解説します。

小学生の段階(基礎を固め、数学の楽しさを体感する)

小学生の段階(基礎を固め、数学の楽しさを体感する)

小学校の算数は、計算力や数量感覚といった「土台」を作る大切な時期です。
足し算・引き算から始まり、かけ算・わり算、分数や小数、図形と学習範囲は少しずつ広がっていきます。
ここでつまずくと、その後の数学理解に大きく影響します。

多くの子どもがつまずきやすいのは「文章題」と「分数・小数」です。
文章題では日本語の読解力が不足していて問題の意味を捉えられなかったり、数字をどのように式にすればよいのかイメージできなかったりします。
また、分数や小数は目に見えにくい概念のため、感覚的に理解しづらいのです。

この段階での克服法は、学習を「体験」に結びつけることです。
例えば買い物を通じて「100円のお菓子を3つ買ったらいくら?」と問いかけたり、料理で「レシピを半分にすると材料はいくつ必要?」と一緒に考えたりすることで、算数が生活に役立つことを実感させられます。
こうした経験は「勉強が現実とつながっている」という理解を促し、数字に親しみを持たせる効果があります。

さらに、小さな成功体験を積ませることが重要です。
ドリルで数問でも正解できたら「よくできたね」と褒める、昨日より少し速く計算できたら努力を評価する。
こうした積み重ねが「やればできる」という自信につながります。
保護者は「結果」だけでなく「取り組みの過程」を認めてあげることを意識するとよいでしょう。

中学生の段階(抽象的な内容への対応と学習習慣の確立)

中学校に進むと数学は一気に抽象度が高まります。
一次方程式、連立方程式、関数、図形の証明など、記号や数式を扱う問題が中心になり、理解のステップが複雑になります。
小学校のように「計算できれば正解」という単純さがなくなり、「なぜそうなるのか」を筋道立てて考える力が求められるのです。

ここで多くの生徒が苦手意識を持つのは、解法の手順が分からないと一気に解けなくなってしまう点です。
例えば方程式で移項の意味を理解していないと、途中でつまずき「何をしているのか分からない」と投げ出してしまいます。
また、部活動や友人関係に時間とエネルギーを取られる時期でもあり、学習習慣が乱れることも数学のつまずきにつながります。

克服のポイントは「基礎の理解を分かりやすく確認し、思考の順序を整理すること」です。
先生や家庭教師が「なぜこの式変形が必要なのか」「次に何をすればよいのか」を一緒に確認することで、学びが断片的ではなく連続的につながります。
さらに、解答を丸暗記するのではなく、似た問題を繰り返すことで「自分で解く力」を養うことが大切です。

また、毎日の学習習慣を維持する工夫も欠かせません。
1時間まとまった勉強ができなくても、15分ずつの学習を毎日続けるだけで理解度は確実に向上します。
「今日は関数のグラフを1問」「明日は証明問題を1問」といった小さな積み重ねが、苦手克服への道を開きます。
親は「やったの?」と叱るのではなく、一緒に計画を立てて「ここまで進めたら今日は終わり」と達成感を味わわせるサポートをすると効果的です。

高校生の段階(応用力を育て、進路に直結する学習へ)

高校の数学は、入試や進路に直結する重要科目です。
数ⅠA・ⅡBに加え、理系を選択した場合は数Ⅲや確率・統計など内容がさらに専門的になり、抽象度も大きく上がります。
公式や定理を理解していても、それをどう応用して問題を解くかが問われるため、基礎が不十分なままではすぐに壁にぶつかります。

高校生での典型的なつまずきは「過去の基礎不足に気づかないまま応用問題に挑戦する」ことです。
例えば微分積分で理解できない問題があるとき、原因は数Ⅱの二次関数の理解不足だった、ということも珍しくありません。
このため、高校数学の克服には「分からない単元が出てきたら基礎に立ち戻る勇気」が必要です。

さらに受験を見据えると、限られた時間で効率的に学習を進める必要があります。
過去問や模試を活用し、「どの分野で得点できるのか」「どこが弱点か」を客観的に把握することが大切です。
そのうえで、基礎の見直しと応用練習を組み合わせることで、実践的な力を養えます。
時間配分や答案の書き方を意識した演習も、受験直前期には欠かせません。

高校生になると自分自身の将来像を考える時期でもあります。
「なぜ数学を学ぶのか」が見えにくいとモチベーションを失いやすいため、大学進学や将来の職業との関わりを示してあげることが効果的です。
理系志望なら研究やエンジニア職に直結し、文系でも経済学や統計分析に数学は欠かせないなど、学びの意義を伝えることが大切です。

家庭でできるサポートとオンライン家庭教師の活用

数学の苦手克服には、家庭での環境づくりも大きな役割を果たします。
勉強を強制するのではなく、子どもが「自分から机に向かう」流れを作ることが重要です。
学習スペースを整える、声をかけすぎず見守る、成果を一緒に喜ぶ、こうした小さな工夫が学習意欲を高めます。

ただし、家庭だけでサポートするのは難しい場合もあります。
特に高校の内容は専門性が高く、親が教えるのは困難です。
そうしたときに効果的なのがオンライン家庭教師です。自宅にいながら専門的な指導を受けられ、苦手分野に絞って効率的に学習できます。
さらに、質問しやすい環境が整うことで「分からないまま放置する」ことを防ぎ、理解の積み重ねを確実にできます。

まとめ

数学の苦手を克服するには、子どもの学年や発達段階に合わせたアプローチが欠かせません。
小学生では基礎と楽しさを重視し、中学生では思考の順序と学習習慣を整え、高校生では基礎の見直しと応用力の養成を意識することが重要です。
さらに、家庭でのサポートとオンライン家庭教師など専門的な支援を組み合わせることで、子どもは自信を取り戻し、着実に学力を伸ばしていくことができます。

数学は「センス」ではなく「積み重ね」で克服できる科目です。
適切なサポートを続けることで、苦手が得意へと変わり、将来につながる大きな力を育てることができるのです。

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