コラム

大学受験で英語が苦手な人は何から始める?基礎から合格を目指す勉強法

大学受験で英語が苦手な人は何から始める?基礎から合格を目指す勉強法 公開日:

「英語が苦手で、何から手をつければいいのかわからない」「単語は覚えたのに長文が読めない」「授業のスピードについていけない」。
大学受験を意識し始めた高校生から、こうした声はよく聞かれます。

英語は多くの大学で配点が高く、合否を左右しやすい科目です。
だからこそ苦手意識があると、受験そのものが不安に感じられるかもしれません。
ですが、英語は正しい順番で基礎を積み上げれば、着実に力がつく科目でもあります。
今の偏差値や定期テストの点数が振るわなくても、つまずきの原因をつかんで勉強法を見直せば、得点を伸ばせる可能性は十分にあります。

ポイントは、いきなり難しい問題集や過去問に挑むのではなく、自分の理解度に合ったところから始めること。
英単語、英文法、英文解釈、長文読解と、段階を踏んで進めていきましょう。

この記事では、英語が苦手な高校生が最初に取り組むべきこと、効果的な勉強法、学年別の対策、成績が伸び悩んだときの見直しポイントを解説します。

英語が苦手になる主な原因

英語が苦手になる主な原因

苦手を克服する第一歩は、なぜ苦手になったのかを知ることです。
単語力が足りない人、文法の理解が曖昧な人、英文を読むのが遅い人など、原因は人それぞれ。
原因によって取り組むべき内容も変わるため、やみくもに問題を解く前に、どこで理解が止まっているのかを確かめましょう。

中学英語の基礎が定着していない

高校英語は、中学で習った文法や単語を理解していることを前提に進みます。
現在形・過去形、助動詞、不定詞、比較、受動態、現在完了といった内容が曖昧なままだと、関係詞、仮定法、分詞構文などでつまずきやすくなります。

また、英文の主語と動詞を正しく見つけられないと、単語の意味がわかっていても文全体の意味はつかめません。
中学内容に戻るのは遠回りに思えますが、基礎が抜けたまま先へ進むほうが、結局は時間がかかることも少なくありません。

単語・熟語の知識が足りない

長文を読んでいて知らない単語が次々に出てくるなら、語彙力が不足しているサインです。
文法がわかっていても、単語がわからなければ内容は正確に読み取れません。

入試では、単語単体の意味だけでなく、熟語や、文脈によって変わる意味を押さえているかも問われます。
暗記が苦手な人は、一度に大量に詰め込まず、毎日少しずつ、繰り返し復習するのが効果的です。

文法を丸暗記で済ませている

文法用語や公式を覚えることに集中しすぎて、実際の英文で使いこなせていないケースもよくあります。たとえば現在完了が「have+過去分詞」の形だと知っていても、過去形との違いや使う場面を説明できなければ、本当に理解したとはいえません。

文法は形だけでなく、その表現が持つ意味まで理解することが大切です。
参考書で学んだあとは問題を解いたり、短い英文を自分で作ったりして、知識が身についているか確かめましょう。

英語が苦手な人が最初にやるべきこと

英語が苦手な人が最初にやるべきこと

英語の学習には、英単語、英文法、英文解釈、長文読解、リスニングなどがあります。
これらは互いに結びついていて、とくに単語と文法は長文読解の土台になります。
まずは現在の学力を確認し、基礎から順に学び直しましょう。

まずは中学英語を確認する

be動詞と一般動詞の使い分け、時制、助動詞、不定詞、比較、受動態、現在完了、関係代名詞などは、高校英語でも欠かせない内容です。
たとえば「私は昨日図書館で勉強しました」という文を英語にできるでしょうか。
過去形の使い方があやふやなら、中学英語の復習に時間をかける必要があります。

ただし、教科書を最初から読み直す必要はありません。
確認問題を解いて、間違えた単元や理解が曖昧な部分を中心に復習すれば効率的です。

英単語を毎日の習慣にする

単語学習は早い段階から始めましょう。
短期間に一気に覚えるよりも、毎日繰り返したほうが長く記憶に残ります。
たとえば1日30語を確認するなら、その日のうちに完璧を目指さず、翌日や数日後にも同じ単語を見直します。

単語帳は何冊も買う必要はありません。
自分の学力と志望校のレベルに合った1冊を選び、繰り返し使い込みましょう。
いきなり難関大向けの単語帳に手を出すと、知らない語が多すぎて続かなくなります。
基礎が不安な人は、中学〜高校基礎レベルの単語から覚えるのがおすすめです。

文法を理解してから英文解釈へ

単語と並行して、英文法の復習も進めます。
単元ごとに基本ルールを理解し、問題演習で定着させましょう。
ある程度わかるようになったら、短い英文を正確に読む「英文解釈」に進みます。

英文解釈とは、主語・動詞・目的語・修飾語句の関係をつかみ、文の意味を正しく読み取ること。
単語を一つずつ日本語に置き換えるのではなく、文の構造を意識して読む練習をしましょう。
構造が見えるようになると、長い文章でも整理しながら読み進められます。

英語を克服するための効果的な勉強法

基礎ができてきたら、入試で得点するための学習へ広げていきます。
ただし、勉強時間を増やすだけでは成績は伸びません。
内容を理解できているか、覚えた知識を問題で使えているかを確かめながら進めることが大切です。

単語は「忘れる前提」で復習する

単語帳を眺めているときはわかるのに、数日後には忘れている。
これはよくあることです。
大切なのは、忘れることを前提に復習の仕組みを作ること。
覚えた翌日、数日後、1週間後と間隔をあけて確認しましょう。
覚えている単語と覚えていない単語を分け、苦手なものを重点的に見直すと効率が上がります。

長文は全体の流れをつかんで読む

入試の長文では、一文ずつ正確に読む力に加えて、文章全体の内容をつかむ力も必要です。
冒頭で筆者の主張が示され、その後に理由や具体例が続くなど、文章の構成を意識すると内容を整理しやすくなります。

練習のときは、まず自力で読んで設問に答え、そのあとで解説や和訳を確認します。
そして、つまずいた原因が「単語」「文法」「文のつながり」のどれだったのかを見極めましょう。

音読とリスニングを取り入れる

意味を理解した英文を繰り返し音読すると、英語の語順や表現に慣れることができます。
また、共通テストにはリスニングがあるため、音声を聞く練習も欠かせません。

苦手な場合は、英文を見れば理解できるくらいの易しい教材から始めましょう。
最初は音声だけを聞き、次に英文を見ながら聞き直し、聞き取れなかった箇所を確認します。
最後に音声に合わせて読めば、より効果的です。
短時間でも毎日英語の音声に触れる習慣をつくりましょう。

学年別・英語の勉強法

使える時間は学年によって違うため、優先する内容も変わります。

高校1年生:基礎固めを最優先に

受験まで時間があるこの時期は、基礎をしっかり固めるチャンスです。
中学英語に不安があれば、早めに復習しておきましょう。
高校では文法が難しくなり、単語の量も増えます。
まずは授業内容を確実に理解することを目標に、毎日の単語学習と授業の復習を習慣にしてください。

高校2年生:入試を意識し始める

単語と文法の基礎を固めつつ、英文解釈や長文読解にも取り組み始めたい時期です。
たとえば、単語は毎日、文法は問題集を進め、週に数回は読解練習を行う、といった組み立て方が考えられます。
志望校が決まっているなら、共通テストを使うのか、大学独自の試験を受けるのかなど、入試方式や出題傾向も調べておきましょう。
必要な対策が変わってきます。

高校3年生:苦手の克服と過去問演習

残り時間を意識しつつも、焦って難しい過去問ばかり解くのは避けましょう。
長文がほとんど読めない状態なら、過去問を増やす前に、単語や基本文法の復習を優先したほうがよい場合があります。
逆に、内容は理解できるのに時間内に終わらないなら、読む速度や解く順番の改善が課題です。
過去問を通じて失点の原因を分析し、学習計画を修正していきましょう。

受験まで時間がない場合の勉強法

残り時間が少ないときほど、優先順位をはっきりさせることが重要です。

すべてを完璧にしようとしない

覚えていない単語や理解できていない文法が多いと、何から手をつけるか迷ってしまいます。
複数の参考書を最初から最後まで終わらせようとすると、時間が足りなくなりかねません。
現在の得点状況と志望校の出題傾向を確認し、優先して身につける知識を整理しましょう。
基礎単語が足りないなら難しい語彙より基礎単語を、英文の構造がわからないなら難問より基本的な英文解釈を優先します。

志望校の過去問は早めにチェック

出題内容は大学や入試方式で大きく異なります。
長文中心の試験もあれば、文法、英作文、和訳、リスニングが課される試験もあります。
過去問を見ないまま勉強を続けると、入試で必要な力が身につかない恐れがあります。
基礎が不十分な段階では解けなくて当然なので、まずは出題形式を知る目的で活用しましょう。

1日どれくらい勉強すればいい?

必要な勉強時間は、現在の学力、志望校の難易度、入試までの期間によって変わるため、全員に共通する正解はありません。大切なのは、毎日続ける習慣をつくることです。

目安の一例として、単語の復習15分、文法20分、読解25分の合計1時間という組み立て方があります。
時間の確保が難しければ、まず毎日20〜30分から始めても構いません。

また、時間の長さだけを基準にしないことも重要です。
長く机に向かっていても、理解が伴わなければ成果につながりません。
「前は解けなかった問題が解けるようになった」「知らなかった単語を覚えられた」など、具体的な成長で確認しましょう。

英語の成績が伸びない人の特徴

成績が伸びないときは、努力の量だけでなく、学習方法を見直してみましょう。

難しすぎる参考書を使っている

基礎が不安な状態で難しい参考書を使うと、解説を読んでも理解できず、学習が止まってしまいます。
教材は志望校のレベルだけでなく、今の自分の学力に合わせて選び、力がついたら段階的にレベルを上げましょう。

解きっぱなしで復習していない

問題集を何冊も解いているのに伸びないなら、復習が足りないのかもしれません。
答え合わせだけでは、間違えた原因まで理解できないことがあります。
文法問題を間違えたら、その文法事項に戻って復習する。
長文なら、読めなかった英文や知らなかった単語まで確認する。ここまでやって初めて定着します。

勉強法をころころ変えている

新しい勉強法や参考書を見つけるたびに乗り換えると、一つの内容を理解しきる前に次へ進んでしまいます。
自分に合う教材を選んだら、一定期間は同じものを使い、繰り返し復習しましょう。

英語が苦手でも受験に間に合う?

模試の偏差値が低かったり、授業についていけなかったりすると、「今からでは遅いのでは」と不安になるものです。
しかし、今苦手だからといって、必ずしも入試で得点できないわけではありません。

大切なのは、現在の学力と志望校に必要な学力の差を把握し、残された時間でどう埋めるかを考えること。
英語は、単語や文法といった基礎を積み重ねるほど、複雑な内容も理解しやすくなる科目です。
高校3年生でも、中学英語に不安があるなら必要なところまで戻りましょう。

ただし、短期間でどれだけ伸びるかは、現在の学力、勉強時間、志望校の難易度によって異なります。
「3か月あれば必ず偏差値が上がる」といった考え方ではなく、自分の状況に合った現実的な計画を立てることが大切です。

英語が苦手な人にオンライン家庭教師はおすすめ?

自分で計画を立てて進められる人もいれば、何から始めればいいかわからず、一人では続けにくい人もいます。
とくに英語に強い苦手意識があるなら、理解できていない部分を確認しながら進められる個別指導が役立つことがあります。

オンライン家庭教師の利点は、生徒の理解度に合わせて指導内容を調整しやすいことです。
高校3年生でも、中学英語の文法に不安があれば必要な単元まで戻れます。
単語と文法のどちらを優先すべきか、長文読解はいつから始めるかといった学習計画も相談できます。

基本的なことを質問するのに抵抗がある人も、個別指導なら周りの目を気にせず、わかるまで説明を受けられます。
ただし、家庭教師を利用するだけで成績が上がるわけではありません。
授業以外の時間に行う単語の暗記や復習を、自分で続けることが欠かせません。

よくある質問

英語がまったくできない場合、中学英語からやり直すべき?

基本的な文法や単語に不安があるなら、中学の内容から復習することをおすすめします。
ただし、全単元を最初からやり直す必要はありません。
確認問題で苦手な部分を見つけ、必要な単元を重点的に復習すれば効率的です。

単語と文法、どちらから始めるべき?

基本は両方を並行して進めるのがおすすめです。
中学レベルの文法がほとんどわからない場合は、文法の復習に多めに時間を使ってもよいでしょう。
逆に、文法は理解できているのに知らない単語が多くて読めない場合は、語彙力の強化を優先します。

偏差値40台でも間に合う?

偏差値が40台でも、必ずしも間に合わないわけではありません。
ただし、必要な対策は模試の種類、志望校の難易度、残りの期間によって異なります。
まず模試の結果を分析して苦手分野を確認し、目標得点に向けた計画を立てましょう。

独学でも克服できる?

独学で克服できる可能性はあります。自分に合った参考書を選び、計画的に進められるなら、十分に力を伸ばせるでしょう。
一方、解説を読んでも理解できない、計画を立てるのが難しいといった場合は、学校の先生や家庭教師に相談するのも一つの方法です。

まとめ

英語が苦手な人は、いきなり難しい問題集や過去問に取り組むのではなく、まず現在の理解度を確認し、必要な基礎を身につけましょう。
中学英語の文法や基本単語が定着していないなら、無理に高校レベルへ進まず、苦手なところまで戻って復習することが近道になります。

学習は、単語と文法を土台に、英文解釈、長文読解、リスニングへと段階的に広げていくのが基本です。
理解できているかを定期的に確かめ、間違えた問題を復習する習慣が、知識の定着につながります。

残り時間が少なくても、焦って多くの参考書に手を広げず、志望校の出題傾向と自分の苦手を把握して優先順位をつけましょう。
一人で理解しきれないときは、学校の先生やオンライン家庭教師などの力を借りるのも選択肢です。

今の成績だけで合格の可能性を決めつける必要はありません。
まずは、自分が理解できるところから始めてみましょう。
基礎を一つずつ積み重ね、コツコツと続けることが、苦手意識をなくし、志望校合格に近づく第一歩です。

オンライン家庭教師ドリーム
教務代表 山田 祐大

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